2016年7月14日木曜日

Gmail API: 設定の新しいエンドポイント

(Google Apps デベロッパー ブログ (英語) に同じ内容が投稿されています)
投稿者: Brandon Jewett-Hall(Gmail、ソフトウェア エンジニア)、Wesley Chun(Google Apps、デベロッパー アドボケート)

ユーザーのメール署名に入れる引用文を日々更新したい、あるいは、ユーザーのカレンダーに「予定あり」のマークが付いている場合に不在時の自動応答を有効にしたいといったことはありませんでしたか。そのような皆様に朗報です。本日より Gmail API (英語) の拡張を進め、次の機能を対象とした設定を管理するための新しいエンドポイントを提供いたします。
  • フィルタ
  • 転送先アドレスと自動転送
  • IMAP と POP の設定
  • 送信元のエイリアス
  • 署名
  • 不在通知

また、今回のアップデートでは、従来の Google API ではご利用いただけなかったいくつかの新しいツールをデベロッパーに提供します。これらのツールには次の機能が含まれています。
  • 送信元エイリアスの署名を取得、更新する
  • 外部アドレスへの転送を設定する
  • 外部プロバイダ経由でメールを送信する送信元エイリアスを設定する
  • 休暇通知メッセージに HTML を使用する
  • gmail.com アカウントの設定を操作する

今後も Gmail API の拡張を進め、メールボックスの委任管理のサポートといった設定機能を追加していく予定です。具体的な内容については、随時お知らせいたします。

ご利用にあたり

ほとんどの設定エンドポイントは、あらゆる Google Apps アカウントや Gmail アカウントでご利用いただけます。ただし、設定に注意が必要な一部の操作(送信元エイリアスや転送先の変更など)のご利用は、ドメイン全体に対する権限を持つサービス アカウント (英語) に限定されています。リファレンス ドキュメント (英語) で詳細をご確認のうえ、ご利用ください。

Admin SDK の既存の Email Settings API への影響

今回のアップデートにより Gmail API が既存の Email Settings API (英語) の持つ機能を引き継ぐ形となったため、Email Settings API は本日をもってサポートを終了し、2017 年 7 月 7 日にサービスを完全に終了することをお知らせいたします。既存の統合機能を Gmail API の対応する機能に移行していただくにあたり、移行ガイド (英語) をご用意しました。何かご不明な点がございましたら、StackOverflow で gmail-api (英語) タグをご確認ください。

Gmail API の新しい機能をアプリケーションの開発にお役立ていただけましたら幸いです。

本ブログの原文 (英語) は、こちらをご覧ください。