[外部ディレクトリ共有] を調整することで、Google Apps 管理者は外部のアプリや API に対してどのディレクトリ情報へのアクセスを許可するかを設定できるので、ドメインのディレクトリ データをより細かく管理することができます。
[外部ディレクトリ共有] へは、管理コンソールの [アプリ] > [Google Apps] > [連絡先の設定] > [詳細設定] からアクセスします。

[外部ディレクトリ共有] のデフォルトの設定は [ドメインのデータと一般公開データ] です。これを [一般公開データのみ] に変更すると、Google CardDAV API (英語)、Google Contacts API v3 (英語)、Google People API (英語) は、応答でドメインデータを返さなくなるか、該当する場合は 403(禁止)エラーを返すようになります。このため、これらの API を使用してドメインのデータにアクセスするクライアント(モバイルアプリ、Marketplace アプリ、スクリプトなど)では、期待どおりの機能を提供できなくなる可能性があります。
管理コンソールで共有対象を [一般公開データのみ] に設定した場合には、次のような一般的な事例に影響が生じる可能性があります。
- iOS でメールやコンタクトのアプリケーションを使っていて、[アカウントを追加] で Google アカウントを iOS 端末に設定してある場合、グローバル アドレス一覧の機能を使ってディレクトリの情報にアクセスすることはできなくなります。
- Contacts API v3 や CardDAV API を利用する Apps スクリプトは、ディレクトリ情報へのアクセスを制限されます。たとえば、誕生日のリマインダー メールを送るために、Contacts API v3 を使った Apps スクリプトでドメイン内のすべてのユーザーの生年月日を取得するといったことができなくなる可能性があります。
- Contacts API v3 または CardDAV API を使用するサードパーティ製の Marketplace アプリは、ディレクトリ情報へのアクセスを制限されます。
ドメインのディレクトリに含まれる連絡先データを使用している Google Apps サービス(iOS の Gmail、ドライブ、カレンダーなどのアプリ)には、今回の変更による影響はありません。Google Apps Sync for Microsoft Outlook® 同期プラグインや、同期に Google Sync を使用している端末についても影響はないため、[外部ディレクトリ共有] が [一般公開データのみ] に設定されている場合も、これまでどおりディレクトリ情報にアクセスできます。また、ユーザーやドメインの共有の連絡先を管理するために管理者が使用する Google Apps Admin SDK (英語) にも、[外部ディレクトリ共有] の設定による影響はありません。
本ブログの原文 (英語) は、こちらをご覧ください。
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リリースの詳細
リリース方式:
即時リリースと計画的リリースの両方が対象(2016 年 9 月 26 日)
展開ペース:
段階的に展開(機能が表示されるまでに 4 日以上かかる可能性があります)
対象:
Google CardDAV API (英語)、Google Contacts API v3 (英語)、Google People API (英語) をご使用の管理者およびデベロッパー
対応:
管理者による対応を推奨