2019年4月2日火曜日

Gmail 情報保護モード(ベータ版)でデータを安全に保護

この記事は 3 月 7 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。

新しい機能の概要

Gmail 情報保護モードのベータ版プログラムを開始します。情報保護モードでは、有効期限を設定したり、以前送信したメールを取り消したり、受信者による転送、コピー、印刷、ダウンロードを無効にしたりすることで、メールに含まれる機密情報をより簡単に保護できます。

ご利用対象

管理者とエンドユーザー

利点

内蔵の Information Rights Management(IRM)により、メールの転送、コピー、ダウンロード、印刷のオプションが無効になります。これにより、意図しない相手と誤って機密情報を共有してしまうリスクを軽減できます。

メールに含まれる機密情報を保護するには、有効期限を設定するほかにも、メールの閲覧にテキスト メッセージ経由での追加認証を必須とすることもできます。こうすると、メールの有効期限が切れるまでに受信者のメール アカウントが不正アクセスを受けた場合でもデータを保護できます。

ご利用方法

  • 管理者: Gmail 情報保護モードのベータ版は、G Suite のすべてのお客様にオプトインしていただけます。管理者がベータ版をオプトインするには、管理コンソールで [アプリ] > [G Suite] > [Gmail の設定] > [ユーザー設定] に移動し、[情報保護モードを有効にする] をオンにします。
 

  • エンドユーザー: 管理コンソールで Gmail 情報保護モードが有効になると、ユーザーは Gmail 保護モードのメールを送信できるようになります。メールの作成時に、そのメールに対して情報保護モードを有効にするボタンが表示されます。
 

ユーザーがこのボタンをクリックすると、Gmail 情報保護モードのユーザー設定ダイアログ ボックスが開き、設定を変更できます。
 
 

詳細

このたびリリースする Gmail 情報保護モード(ベータ版)では以下のことが可能です。
 
  1. ユーザーがメールの有効期限の設定やアクセス権の取り消しを行えます。
  2. メールの本文や添付ファイルの転送、コピー、印刷、ダウンロードのオプションが無効になります。
  3. ユーザーが SMS パスコードを設定できます。この場合、情報保護モードで届いたメールを受信者が読む際に、テキスト メッセージでのパスコードの取得が必要になります。
  4. 有効期限が切れる前に、ユーザーがアクセス権を取り消すことができます。
注: 情報保護モードには受信者による偶発的なデータ流出を防止する効果がありますが、受信者がメールや添付ファイルのスクリーンショットを取得したり写真を撮ったりすることを防ぐことはできません。受信者がパソコンで悪意のあるプログラムを使用すれば、メールや添付ファイルをコピーまたはダウンロードできる場合があります。

また、ユーザーが Gmail 情報保護モードでメールを送受信した場合、Vault ではそのメールが保持、保存、検索、エクスポートの対象となります。受信したメールの本文は、送信者が組織内のユーザーである場合にのみ Vault から操作可能です。詳しくは、情報保護モードでやり取りされたメールの Vault での扱い方についてのページをご覧ください。
 

関連情報

ヘルプセンターの Gmail 情報保護モードに関する記事:
 

利用対象者


G Suite のエディション
  • G Suite の各エディションが対象

デフォルト設定(有効または無効)
  • この機能はデフォルトで無効になっていますが、管理コンソールから有効にすることができます。