クライアントサイド暗号化が適用された Excel ファイルを Google スプレッドシートで編集する
2023年9月13日水曜日
この記事は 08 月 31 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
こちらは Google Cloud Next ‘23 で発表された内容です。最新のセキュリティに関する情報や、Google Workspace における次代の AI イノベーションについて詳しくは、Workspace ブログをご覧ください。
概要
クライアントサイド暗号化が適用された Excel ファイルを Google スプレッドシートで表示、編集する機能がベータ版でリリースされました。Google スプレッドシートで行った変更内容は元の Excel 形式で保存されます。今回のリリースにより、クライアントサイド暗号化によってデータの機密性を保ちながら、なじみのあるツールやファイル形式で Google Workspace を利用することが容易になります。
Google スプレッドシートで、[ファイル] > [インポート] に移動します。
補足情報
今回のリリースでは次の制限があります。
- 表示、編集できる Excel ファイルの形式は .xslx のみです。他の Excel および表形式のファイル形式はサポートされていません。
- ファイルサイズは 20 MB が上限です。
- 開くことができるセル数の上限は 500 万個です。
Google は暗号化された Google スプレッドシートで利用できる Office ファイルの編集機能の改善に継続的に取り組んでいますが、互換性がない機能も存在する可能性があります。
一部の機能は、Google スプレッドシートで表示または編集できなくてもドキュメントには保存され、Microsoft Office を使用して確認できるものがあります。
また、Google スプレッドシートでファイルを編集すると、最新版のファイルでは失われたり変更されたりする可能性のある機能もあります。編集によって機能が失われたり変更されたりする場合は、ドキュメント内に通知が表示されます。
ご利用にあたって
- 管理者: クライアントサイド暗号化は、ドメイン単位、OU 単位、グループ単位で有効にすることができます([管理コンソール] > [セキュリティ] > [アクセスとデータ管理] > [クライアントサイド暗号化])。クライアントサイド暗号化について詳しくは、ヘルプセンターをご確認ください。
- エンドユーザー: 管理者がクライアントサイド暗号化を有効にしている場合、ヘルプセンターの暗号化されたファイルをドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドで使ってみるで詳細をご確認ください。
リリース スケジュール
- 即時リリースを利用しているドメイン: 2023 年 8 月 31 日以降、段階的に展開(最長 15 日で機能が実装されます)
- 計画的リリースを利用しているドメイン: 2023 年 9 月 14 日より段階的に展開(最長 15 日で機能が実装されます)
対象
- Google Workspace Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus をご利用のお客様