2024年12月13日金曜日

Chat API でスペースを管理できる管理者向け機能の一般提供を開始

この記事は 9 月 19 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

今年に入り、Google では Google Workspace デベロッパー プレビュー プログラムを通じて、Google Workspace 管理者向けに Google Chat API における一連のスペース管理機能を導入しました。現在、これらの API 機能はすべての Google Workspace のお客様とデベロッパー様に一般提供されています。

Google Workspace 管理者は、これらの機能を使用することで、スペースの管理に関わるさまざまなタスクを簡単かつ広範に行うことができます。たとえば、メンバーの追加や削除などのメンバーシップ管理、スペースへのユーザーのオンボーディングとオフボーディング、利用されなくなったスペースのクリーンアップなどを実行できます。

これらの機能は、オープンソースのコマンドライン ツールである Google Apps Manager (GAM)を通じて利用することもできます。GAM を使用すると、管理者は Google Workspace の各種機能に関わる処理を一括で実行することが可能です。また、スペース管理タスクをコマンドライン スクリプトで自動化できるので、API を使用することで生じる管理オーバーヘッドや潜在的エラーを低減できます。大規模プロビジョニングのためのサードパーティ ツールの使用について詳しくは、ヘルプセンターのこちらの記事をご確認ください。

対象

管理者とデベロッパー

利点

2023 年にスペース管理ツールがリリースされ、管理者は組織内のすべてのスペースを表示し、それらのスペース内のアクティビティを把握して、スペースの削除やスペースの管理者の割り当てなどの重要なアクションを実行できるようになりました。このツールは一度きりのタスクの実行に便利でしたが、API の使用などによってこれらのタスクをより広範に実行できるツールを望む声が管理者の間に上がっていました。今後は、管理者が Chat API を使用して情報を発見し、組織内のスペースを一括またはプログラマティックに管理できるようになります。具体的には、以下のことが可能になります。
 
  • 利用されなくなったスペースの検出と削除: spaces.search を使用して、特定の日時以降に利用されていないスペースを見つけ、削除することができます。
  • ユーザーのオンボーディングとオフボーディング: 自動的に新しいユーザーを適切なスペースに追加でき、組織を離れたり、ロールが変わったりしたユーザーを削除できます。
  • 外部メンバーの監査: 外部メンバーを特定して、重要な会話から除外することで、組織のデータへのアクセスを管理、モニタリングできます。
  • スペースの詳細を検索、更新: 名前、説明、ガイドラインなどのスペース情報を簡単に管理できます。
  • ユーザーのメンバーシップ確認とロールのアップグレード: スペース内のユーザーのアクセスとロールを管理できます。
  • その他: その他の詳細については、デベロッパー ガイダンスをご確認ください。

ご利用にあたって

リリース スケジュール

  • リリースは完了しています。
 

対象

  • Google Workspace をご利用のすべてのお客様
 

リソース