2024年12月9日月曜日

Google Workspace のユーザーが Electricity Maps を使用して排出量を管理可能に

この記事は 9 月 6 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

お客様がクラウド コンピューティングの二酸化炭素排出原単位を継続的に測定して把握できるように、Electricity Maps との連携により、温室効果ガス排出量のレポートに 1 時間ごとの排出力データが表示されるようになりました。Cloud Next 2023 での Google Workspace の Carbon Footprint レポートのリリース以降、ユーザーが排出量を把握できるように Electricity Maps とのコラボレーションを継続しています。管理者は、直接管理コンソール内で、Google Meet、Gmail、Google ドキュメントなどの特定のツールまで、Google Workspace の使用による温室効果ガス排出量を追跡できます。

 

さらに、Carbon Footprint のレポートにアクセスするための管理者ロールを追加しました。以前は、レポート権限のある Workspace 管理者のみが Carbon Footprint ダッシュボードにアクセスできました。ただし、お客様には、専任のサステナビリティ部門など、業務に役立てるためにこの情報を必要とする専門家がいることから、管理者がカスタムロールを作成して、Workspace の Carbon Footprint レポートへのアクセス権を選択されたユーザーに付与できるようになりました。 
 

対象

管理者

 

この機能の意義

クラウド コンピューティングは、グローバルな事業運営とイノベーションを実現するうえで非常に重要ですが、加速する気候変動の影響に直面している現在、気候変動が環境に及ぼす影響に注目することの重要性が高まっています。クラウド コンピューティングは、動的かつグローバルであるというその性質のため、排出量の厳密な測定には課題が伴い、世界中のロケーションでの 1 時間ごとの電気による二酸化炭素排出量を取得する詳細なデータが必要になります。Electricity Maps との連携により、お客様は、1 時間ごとのクラウドの排出量を製品別にモニタリングすることが可能になります。これにより、IT チームと開発者は、二酸化炭素排出量のモニタリング、改善、削減のために必要な質の高い指標を得られます。

 

Electricity Maps は、世界中の複数のソースからリアルタイムと過去の発電および電力交換のデータを収集して、グリッド上で利用可能な 1 時間ごとの消費量とその二酸化炭素排出原単位を計算します。Electricity Maps は、透明性が高い科学的方法論を組み合わせた高度に詳細なアプローチと、オープンソース コミュニティの厳密で集合的な審査プロセスに従っています。これにより、気候への影響に関する現実的で科学的裏付けのある視点を持つという Google の目標に合った、高品質で信頼性の高いデータが保証されます。最大限の透明性を実現するために、排出量をロケーションベースまたは市場ベースのスコープ 2 算定標準に基づいて確認できます。ロケーションベースの排出量では、事業に使用された実際の電力に関連付けられた排出量が表示され、市場ベースの排出量では、Google による再生可能エネルギーの年間購入量を含め、購入した電力による排出量が表示されます。Google の Workspace とクラウドの温室効果ガス排出量の計算方法について詳しくは、こちらをご覧ください。
 
 

補足情報

Google のサステナビリティに関するコミットメントの詳細
2020 年に Google は、2030 年までに 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーで事業を行うようになるという目標を設定しました。Google は、環境への影響を減らすためにプロダクトとオペレーションの改善を続けています。さらに、Google は技術、方法、資金を提供して、世界中の組織がカーボンフリーで持続可能なシステムに移行できるよう取り組みを行っています。詳しくは、Google のサステナビリティに関するコミットメントの詳細についての記事をご覧ください。
 
 
Google は、カーボン算定のグローバル標準である温室効果ガスプロトコルに沿って、Workspace の Carbon Footprint レポートを作成しています。管理者の方は温室効果ガスに関する用語に慣れておくことをおすすめします。詳しくはヘルプセンターまたは以下の動画でご確認いただけます。
 
 

ご利用にあたって

  • 管理者: Carbon Footprint レポートは、管理コンソールの [レポート] > [Carbon Footprint] でご覧いただけます。Workspace の Carbon Footprint の詳細については、ヘルプセンターをご覧ください。
 

リリース スケジュール

 

対象