この記事は 3 月 18 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
2024 年 11 月に、Gmail のデータ分類ラベルのオープンベータ版を発表しました。この機能をさらに強化するため、ウェブ版 Gmail では、メッセージ内で検出された分類ラベルに基づいて、データ損失防止(DLP)ルールとアクションによる自動分類ラベル付けが即時に適用されるようになりました。以前は、メッセージが受信トレイから移動した後で、その影響についてユーザーに通知されていました。今回の更新によってフィードバックが即座に提供されるようになるため、ユーザーはメッセージが分類、ブロック、または検疫された理由と、メールのやり取りを継続するために問題を解決する方法をすぐに確認できます。
この新機能は、まだオープンベータ版です。一般提供に向けて機能を最適化できるよう、引き続きフィードバックをお寄せくださいますようお願いいたします。また、フォームを使用して Google のユーザー調査チームとのフィードバック セッションに登録し、より詳細なフィードバックを提供していただくこともできます。
対象
管理者とエンドユーザー
これが重要な理由
Google Workspace でデータ分類ラベルが Gmail にも拡張されたことで、管理者はデータの引き出しのリスクを軽減し、情報の種類と機密性レベルに基づいて共有データについてより深く理解し、データ保護ポリシーを適切に適用できるようになります。分類ラベルを使用したデータ保護ルールの活用例を以下に示します。
- 特定の分類(機密、内部、NTK など)に基づくメッセージが、権限のないユーザーと誤って共有されないようにする
- 特定のラベルを条件として使用してルールを作成し、メッセージの送信時にトリガーするアクションを選択できます。
- 警告: メッセージに機密情報が含まれている可能性があることをユーザーに通知し、誤って共有されないようにします。このアクションは、メッセージの送信をブロックするものではありません。
- ブロック: (組織のデータポリシーで許可されている場合に限り)ラベルを変更または削除しないとメッセージが送信されないことをユーザーに通知します。
- また、メッセージに対して情報保護モードが有効になっている場合にのみ、ラベル付きメッセージの共有を許可するルールを作成することもできます。
- 特定のラベルを条件として使用してルールを作成し、メッセージの送信時にトリガーするアクションを選択できます。
- すべてのメッセージまたは特定のメッセージに分類を適用する
- 特定の分類ラベルがメッセージに含まれていない場合にユーザーに警告したり、メッセージをブロックしたりするルールを作成できます。これにより、組織のデータ分類ポリシーについてユーザーへの周知と普及を促進できます。
- メッセージに特定の種類の情報が含まれている場合に、分類ラベルをメッセージに自動的に適用する
- 一定の条件を満たした場合に特定の分類ラベルを自動的に適用するルールを作成できます。たとえば、メール内にクレジット カード情報や医療に関する情報が含まれている場合などです。
- また、状況や組織のデータ分類ポリシーに応じて、ユーザーがラベルをより適切なものに変更できるようにルールを設定することもできます。
補足情報
現時点では、この更新はウェブ版 Gmail でのみサポートされています。Gmail の iOS および Android クライアントでの即時サポートについては、今後の更新をご確認ください。
ご利用にあたって
- 管理者:
- Gmail の分類ラベルは、ドメイン、グループ単位、個々のユーザー単位で有効にできます。ドライブで使用している既存の分類ラベルを Gmail で使用することもできます。ラベル マネージャー ツールには、管理コンソールで [セキュリティ] > [アクセスとデータ管理] の順に選択するか、admin.google.com/ac/dc/labels からアクセスできます。
- 分類ラベルの操作、Gmail DLP と自動分類ラベル、メールと添付ファイルのデータ漏洩の防止について詳しくは、ヘルプセンターをご確認ください。
- 一般提供に向けてこの機能を最適化できるよう、引き続きフィードバックをお寄せください。
- エンドユーザー:
- 管理者が設定したデータ損失防止ルールに応じて、メッセージの共有が許可されない旨と、安全に共有できるようにメッセージを修正する方法が記載されたダイアログが表示される場合があります。詳しくは、ヘルプセンターで Gmail の分類ラベルについての記事をご覧ください。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2025 年 3 月 18 日以降、段階的に展開(最長 15 日で機能が実装されます)
対象
ラベル マネージャーと手動による分類の Google Workspace の対象エディション:
- Frontline Starter、Frontline Standard
- Business Standard、Business Plus
- Enterprise Standard、Enterprise Plus
- Education Standard、Education Plus
- Essentials、Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus
ラベルを条件または処理として使用するデータ損失防止(DLP)ルールの対象エディション:
- Enterprise Standard、Enterprise Plus
- Education Fundamentals、Education Standard、Education Plus、Teaching & Learning Upgrade
- Frontline Standard
- Cloud Identity Premium(Gmail を含む Workspace エディションと組み合わせて使用)