この記事は 6 月 9 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
今年、Gemini が Google スプレッドシートのデータに基づいて分析情報を提供したり、グラフを生成したりする機能がリリースされました。リリース時点では、生成されたグラフを Google スプレッドシートのセル上に静止画像として挿入することのみが可能でした。本日より、Gemini は完全に編集可能なグラフを生成できるようになり、Google スプレッドシートのデータが変更されると、グラフも再生成されます。
グラフを作成するには、Gemini in Google スプレッドシートをクリックし、「X 軸に日付、Y 軸に合計が表示されるグラフを作成して」などのプロンプトを入力します。Gemini が Google スプレッドシートのサイドパネルにグラフを作成します。このグラフを挿入すると、新しいタブにグラフが表示されます。タイトルや色など、グラフのあらゆる要素が編集可能です。
対象
エンドユーザー
利点
この機能により、ユーザーは Gemini in Google スプレッドシートを使用して編集可能なグラフを生成できます。次に例を示します。
- キャンペーンのパフォーマンスを分析するマーケティング マネージャー: 「市場別のキャンペーンのパフォーマンスを示す棒グラフを作成して」などとリクエストできます。
- キャッシュ フローを管理する小規模ビジネスのオーナー: 「今年の年間プロジェクトの毎月のキャッシュフローの推移を示す折れ線グラフを作成して」などとリクエストできます。
- インベントリのトレンドを調査する財務アナリスト: 「過去 1 年間の在庫量の内訳を示す円グラフを作成して」などとリクエストできます。
補足情報
- 生成されたグラフは元の分析データではなく、新しく作成されたタブのデータに関連付けられます。グラフのデータに変更を加える場合は、新しく作成されたタブで変更を加えてください。
- より正確な結果を得るため、ヘッダーを明確にし、値が空白のセルがないようデータ形式を統一してください。
- データの分析を Gemini in Google スプレッドシートにリクエストする際は、Gemini がリクエストを理解できるよう、できるだけ具体的なプロンプトを入力してください。
- Gemini in Google スプレッドシートのパフォーマンスは、セルが 100 万個未満のファイルであれば、複雑な分析でも整合性を保つことができます。
- 特定の種類のグラフでは、Gemini in Google スプレッドシートがグラフを画像として生成する場合があります。画像グラフは直接編集できないほか、スプレッドシートのデータとリンクされないため、データに変更を加えても自動では更新されません。
ご利用にあたって
- 管理者: ユーザーが Workspace アプリのサイドパネルで Gemini にアクセスするには、スマート機能とパーソナライズを有効にしておく必要があります。管理者は、管理コンソールでユーザーのパーソナライズ設定をデフォルトで有効にすることができます。
- エンドユーザー: サイドパネルで Gemini in Google スプレッドシートを使用するには、スプレッドシートの右上にある「Gemini に相談」(スパークボタン)をクリックします。詳しくは、ヘルプセンターで Gemini in Google スプレッドシートを活用する方法をご覧ください。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2025 年 6 月 9 日以降、完全に展開(1~3 日で機能が実装されます)
対象
Google Workspace の対象エディション:
- Business Standard、Business Plus
- Enterprise の Standard と Plus
- Gemini Education アドオンまたは Gemini Education Premium アドオンをご利用のお客様
- Google AI Pro、Ultra
この機能は、過去に次のアドオンをご購入いただいたお客様にもご利用いただけます。
- Gemini Business*
- Gemini Enterprise*
* 2025 年 1 月 15 日現在、Gemini Business アドオンおよび Gemini Enterprise アドオンは販売を終了しております。詳しくは、こちらのお知らせでご確認ください。