2025年7月1日火曜日

Gemini in Google スプレッドシートでデータを生成する

この記事は 6 月 25 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

現在、Gemini in Google スプレッドシートではグラフや有益な分析情報を生成できるようになっています。さらにこのたび、スプレッドシートのセル内で直接 AI を活用できる AI 関数がリリースされることになりました。
 
任意のセルで、実行したいことを説明するプロンプトと、必要に応じてデータ範囲を入力すると、Gemini が次のことを実行できるようになります。
  • スプレッドシート内の関連情報に基づいて、特定のデータに合わせたテキストを生成します。
  • データの概要をすぐに把握できるよう、スプレッドシートのコンテンツを分析し、特に重要な部分を強調する形で情報を要約します。
  • データを分類して意味のあるグループにまとめます。これにより、ユーザーの感情などのパターンを簡単に検出できるようになります。Google スプレッドシートの AI 関数
 
この機能の使用例をいくつかご紹介します。
  • テキスト生成: 
    • =AI(“商品のフォーマルな広告コピーを作成して。目標とターゲット オーディエンスに合わせてコピーを調整して”, A2:C2) 
    • =AI("レビュー投稿者宛てに、レビュー内の特定のアイテムに言及したメールを作成して。", A2:G2) 
  • 要約: 
    • =AI("お客様のフィードバックを 1 文で要約して。", A2:D2) 
    • =AI("あなたはペットシッター ビジネスのオーナーです。Write a 2 sentence summary for the customer about their pet’s last stay. 少し面白い感じにして。", F2) 
  • 分類: 
    • =AI("お客様からの問い合わせを「賛辞」、「交換リクエスト」、「返品リクエスト」のいずれかに分類して。",C2) 
    • =AI("顧客から理髪店に送信されたメールの感情分析を実行して。", C2)
隣接しない 2 つの範囲を参照する場合は、プロンプトで連結を使用できます。次に例を示します。
  • =AI("ホットソース "&A2&" のレビューを書いて。使うのは材料 "&D2&" と人気度 "&E2&" だけにして。", A2:D2) 
  • =AI(""&B2&" のお客様からのフィードバックの主なテーマを、評価 "&C2&" とコメント: "&D2&" を使用して見つけて。") 

対象

エンドユーザー
 

利点

データやスプレッドシートの操作に詳しくなくても、数百行のデータを瞬時に生成でき、ユーザーから寄せられたリクエストの分類やパーソナライズされたメールの作成などに役立てることができます。どのようなデータが必要かにかかわらず、スプレッドシートの任意のセルから Gemini に直接アクセスして AI 関数を使用することで、作業を効率化できます。
 

補足情報

  • 現在対応しているのは、テキスト生成、要約、分類、感情分析のクエリに対するテキストベースの回答です。入力情報は省略可能ですが、最適な結果を得るために使用することをおすすめします。
  • 生成後、明示的に参照されたセルまたはプロンプトが更新された場合、セルは非同期状態になり、参照用に以前の出力が保持されます。
  • セルを更新するには、1 つまたは複数のセルを選択して [更新して挿入] をクリックします。
  • AI 関数では複数のセルを選択して出力を生成できますが、生成されるのは AI 関数で選択した最初の 200 個のセルのみです。最初の生成が完了するまで待ってから、さらにセルを選択して出力を生成できます。

ご利用にあたって

リリース スケジュール

対象

Google Workspace の対象エディション: 
  • Business Standard、Business Plus
  • Enterprise の Standard と Plus 
  • Gemini Education アドオンまたは Gemini Education Premium アドオンをご利用のお客様 
  • Google AI Pro、AI Ultra
次のアドオンをご購入済みのお客様もこの機能をご利用いただけます。
  • Gemini Business*
  • Gemini Enterprise*
* 2025 年 1 月 15 日現在、Gemini Business アドオンおよび Gemini Enterprise アドオンは販売を終了しております。詳しくは、こちらのお知らせでご確認ください。 
 

リソース