2025年7月9日水曜日

Google Workspace の FINRA コンプライアンス対応: Google ドライブと Google カレンダーのアップデート

この記事は 6 月 30 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

Google は本日、規制の厳しい業界固有のニーズに応えるための継続的な取り組みの一環として、Google Workspace の FINRA コンプライアンス対応について発表しました。これには、SEC Rule 17a-4、SEC Rule 18a-6、CFTC §1.31 への対応など、書き換え不可、消去不可(WORM)の形式での記録の保存が含まれます。
 
Google は、Google ドライブと Google カレンダーの FINRA 準拠ソリューションを発表しました。これは、GmailChat、Meet の既存の FINRA 準拠機能を補完するもので、金融規制の基盤となる重要な監督、文書化、監視の要件に対応します。
 
Google ドライブについては、特権管理者が Google Workspace のデータ エクスポート ツールと AODocs を使用して、Google ドライブのデータから FINRA 準拠のアーカイブを Google Cloud Storage(GCS)バケットに作成できるようになりました。データは、特定の組織部門(OU)、グループ、ユーザーを指定でき、ドライブのラベルでフィルタできます。
 
データ エクスポート ツールを使用する際にエクスポート タイプとして [FINRA] を選択します
 
カレンダーについては、特権管理者と、サードパーティによるアーカイブの権限を持つ管理者が、組織部門単位またはグループ単位でサードパーティによるアーカイブを有効にし、カレンダーのアーカイブを送信するメールアドレスを指定できます。このとき取り込まれる予定は次のとおりです。
  • 監視対象ユーザーのカレンダー: すべての予定とその更新情報(監視対象ユーザーのカレンダーへの適切なアクセス権を持つ別のユーザーが変更した予定も含む)
  • 監視対象ユーザーが変更できる他のカレンダー: 監視対象ユーザーが行ったすべてのアクション
これらのアクションが実行されると、管理者が指定したジャーナリング アドレスに、予定データ、アクションを実行したユーザー、タイムスタンプを記載したメールが送信されます。サードパーティ サービス プロバイダは、SMTP 経由でアクセスして、レコードをオンデマンドでアーカイブおよび生成できます。
サードパーティによるアーカイブを有効にするは、管理コンソールで [アプリ] > [Google Workspace] > [カレンダーの設定] > [サードパーティによるアーカイブの設定] に移動します
 

対象

管理者
 

利点

これらのアップデートは、金融サービス業界でグローバルに事業を展開する Google Workspace のお客様にとって非常に重要です。カレンダーのアーカイブ ジャーナリング機能は、電子通信を確実にキャプチャして保存することで重要な記録保持基準を満たし、新たなコンプライアンス要件にも対応します。ドライブでは、管理者が重要なドキュメントを大規模に管理して安全に保存できます。これらのソリューションは、GmailChat、Meet(特定の機能が有効または無効になっている場合)の既存の FINRA 準拠機能に追加されるもので、金融サービス業界のお客様の規制要件を満たすグローバルなコミュニケーション ソリューションと最先端の生産性向上ツールを提供します。
 
さらに、Google は、業界をリードするデジタル コミュニケーション ガバナンスおよびアーカイブ(DCGA)ベンダーである AODocs、Mimecast、Smarsh、Global Relay とのパートナーシップを開始しました。これらのパートナーは、お客様にとって重要なコネクタを提供し、コンプライアンスを確保しながら、Google Workspace のデータを各社の信頼できるアーカイブ ソリューションに流せるようにします。これらのパートナーシップと Google Workspace の FINRA コンプライアンスについて詳しくは、Workspace ブログをご覧ください。
 

ご利用にあたって

 

リリース スケジュール

 

対象

 

リソース