スプレッドシートの膨大な行のデータを並べ替えるのは、大変な作業です。そこでこのたび、スプレッドシートの新機能をリリースしました。この機能を使用すると、データの視覚化や共有が容易になり、情報を分析してチームで対応することができます。
求めよさらば与えられん → スプレッドシートによるグラフ作成機械学習 (英語) を活用した
スプレッドシートのデータ探索 (英語) 機能は、データから即時に情報を引き出すのに役立ちます。質問を、数式ではなく言葉で入力して、迅速にデータを分析できます * 。 たとえば、「what is the distribution of products sold?」や「what are average sales on Sundays?」といった質問の答えを見つけるのが容易になります。
今回のリリースでは、データ探索と同じテクノロジーを利用することで、データをより簡単に視覚化できるようになりました。求めているグラフが表示されない場合は、要求してください。手動で作成しなくても、「histogram of 2017 customer ratings」や「bar chart for ice cream sales」と入力すれば、データ探索機能によってチャートやグラフが作成されます。グラフの作成にかける時間が短くなれば、新たな洞察に基づいて行動する時間が増えます。
スプレッドシートのデータを即時にドキュメントやスライドに同期クライアントへのプレゼンテーションを準備している場合や販売予測を共有している場合などに、データを最新の状態に保つのは時間がかかりがちです。複数のソースのグラフや表を更新しなければならない場合は、なおさらです。そこで昨年、ドキュメントやスライドの
グラフをプログラムで更新 (英語) するのが簡単になる機能を導入しました。
今回のリリースでは、表も簡単に更新できるようになりました。スプレッドシートのデータをドキュメントやスライドにコピーして貼り付けて、[更新] ボタンをタップすると、データが同期されます。
その他のスプレッドシートの新機能Google では、スプレッドシートを使いやすくする方法を常に探しています。上記の機能の他にも、お客様からのフィードバックに基づき、作業時間の短縮に役立つ多くの新機能を展開しています。
- キーボード ショートカット: ブラウザのデフォルトのショートカットを、スプレッドシートで使い慣れているのと同じショートカットに変更できます。たとえば、Ctrl+- キーを押すと、行を簡単に削除できます。
- 印刷機能のアップグレード: スプレッドシートのデータの印刷プレビュー画面が新しくなりました。余白を調整する、スケールや配置オプションを選択する、行や列の固定を繰り返す、といった操作を印刷前に行うことができます。
- 新しいグラフ編集機能: 新たに改善されたサイドバーで、グラフを作成、編集できます。グラフのカスタムカラーを選択したり、モデルデータにトレンドラインを追加したりすることができます。3D グラフなど、作成できるグラフの種類も増えました。この機能は iPhone と iPad でも利用可能です。
- スプレッドシートの機能の追加: データの分析に役立つ新機能を追加しました。これにより、スプレッドシートの機能の合計数は 400 以上になりました。たとえば、Google スプレッドシート独自の関数である「SORTN」を使用すると、販売記録スプレッドシートの上位 3 つの注文や最も業績のよい月を簡単に表示できます。「GAMMADIST」、「F.TEST」、「CHISQ.INV.RT」などの統計関数もサポートしています。
- Sheets API でのグラフのサポートの強化: API (英語) を使用して、多数の新しい操作に対応したほとんどのグラフをプログラムで生成できます。
ここで紹介したスプレッドシートの新機能は 6 月 1 日より提供を開始しています。スプレッドシートを活用して貴重な考察を得る方法を、
ラーニング センターでご覧ください。
なお、上述のグラフの改善に注力するために、モーション グラフなど、あまり使用されていない種類のグラフのサポートを終了することになりました。2017 年 7 月からはモーション グラフの挿入や作成ができなくなり、2017 年 9 月には編集もできなくなります。
2017 年 12 月以降は、スプレッドシートに含まれるすべてのモーション グラフが静止画像になり、対応するデータの更新が反映されなくなります。代用機能として
バブルチャートをおすすめします。
本ブログの原文(英語)は、
こちらをご覧ください。
-
* データ探索の質問を言葉で入力する機能は、現時点で英語環境でのみご利用いただけます。
リリースの詳細リリース方式:- すべてのモバイル機能と API 機能は、即時リリースと計画的リリースの両方が対象(2017 年 6 月 1 日)
- すべてのウェブ機能は、即時リリースが対象(2017 年 6 月 1 日)、計画的リリースは 2017 年 6 月 14 日に展開予定
エディション:G Suite のすべてのエディションが対象
展開ペース:段階的に展開(機能が表示されるまでに最長で 15 日かかります)
対象:すべてのユーザー
対応:必要に応じてチェンジ マネジメントを推奨
より詳しくヘルプセンター: スプレッドシートにグラフを追加するヘルプセンター: チャートとグラフの種類ヘルプセンター: Google ドキュメントやスライドにグラフや表を追加する