この記事は 10 月 20 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
ユーザーが効率的かつ間違いなくメールを作成できるように、Gmail の機能に改善を加えました。[宛先]、[Cc]、[Bcc] のユーザー インターフェースが次のように変わります。
- 新しい右クリック メニューを使用すると、受信者のフルネームとメールアドレスの表示、連絡先名の編集、メールアドレスのコピー、受信者の情報カードの表示を簡単に行うことができます。
- 受信者のアバターチップが表示されます。
- 組織の外部のユーザー、または連絡先に登録されていないユーザーを宛先に追加すると、そのことがわかりやすく表示されます。
- 宛先に追加済みのユーザーがわかりやすく表示されます。宛先の重複指定を防ぐ機能もあります。
これらの変更点は、一部の Chrome 拡張機能に影響を与える可能性があります。詳細については、以下の「詳細」をご確認ください。
対象
管理者、デベロッパー、エンドユーザー
利点
この機能改善は、同僚や関係者と間違いなく、迅速にメールをやり取りできるよう支援するものです。次のような操作が簡単になります。
- 受信者のメールアドレス全体を表示し、必要に応じて編集する。
- メールアドレスをコピーする。
- ユーザーの情報カードを表示する。情報カードは、受信者のチップにカーソルを合わせるか、キーボード ショートカットの Alt+→ キーまたは option+→ キーを使用して表示することもできます。
詳細については以下の説明をご確認ください。
詳細
メールの受信者に表示される連絡先名を変更する新しい機能
右クリック メニューを使用して、受信者の名称の表示を変更できます。たとえば「Sales Manager」という名称で連絡先に保存していても、そのメールの受信者には、変更した別の名称が表示されます。注: この操作によって連絡先に保存されている名前が変わることはありません。そのメールの受信者に表示される名前が変わるだけです。
メールに表示される受信者名を変更できる
メール作成時の宛先のデザイン
メールを作成するときに受信者を簡単に識別できるデザインに変更しました。各受信者のアバターチップが表示されるため、宛先に追加したユーザーを簡単に確認できます。
各受信者のアバターチップが表示される
外部の受信者をハイライト表示
組織外部のユーザーを宛先に追加したときに、そのことが明確にわかるようにデザインを変更しました。
- 以前にやり取りしたことがある外部の連絡先は、濃い黄色でハイライト表示されます。
- 以前にやり取りしたことがない外部の連絡先もハイライト表示され、組織外部のユーザーであることを示すアバターと警告バナーも表示されます。
組織外部の受信者であることが明確にわかるようにデザインを変更
組織内に複数のドメインがある場合の表示を変更
今後は、同じ組織内の異なるドメイン名に「外部」のマークが付くことはありません。たとえば、@youtube.com ユーザーからのメールに @google.com ユーザーを追加した場合、@google.com ユーザーは「外部」として表示されません。同じ企業傘下にある異なるブランド組織のユーザー、または企業の買収や合併を行う際に異なる企業のユーザー間でメールでやり取りする場合に、不要な警告が表示されたり、混乱が生じたりしないようにすることができます。
宛先が重複している場合のインターフェースのデザインを改善
メールの宛先にすでに宛先に追加されているユーザーが明確にわかるよう、チェックマークが表示されるようにしました。また、プルダウン メニュー内の連絡先にカーソルを合わせたりスクロールしたりすると、マウスまたはキーボードでフォーカスを当てている連絡先がグレーでハイライトされます。さらに、[宛先]、[Cc]、[Bcc] の各項目間で宛先をドラッグ&ドロップしたときに同じ項目内で宛先が重複した場合、重複した宛先が自動的に削除されます。
メールの宛先に追加済みのユーザーにチェックマークが表示される
メールアドレスと形式の検証機能を改善
エラーを防ぐため、Gmail はメールアドレスの入力時にアドレスを検証し、不適切な文字列で受信者のチップが作られないようにします。以前は、ユーザーがダブルクリックしてエラーを修正する必要がありました。さらに、アドレスバーに無効なメールアドレスが残っている場合はエラーメッセージが表示され、送信する前にエラーを修正するよう求められます。
現在のメール作成インターフェースを使用する Chrome 拡張機能への影響
今回の更新により、Gmail のメール作成画面におけるアドレス フィールドの基本構造が変わります。Gmail の現行 UI で宛先の検索、選択、作成を行う Chrome 拡張機能をご利用になっている組織の管理者は、最新の UI でも当該拡張機能が正常に動作するかどうかをご確認ください。拡張機能の動作確認を行うには、テスト アカウントのリリース トラックを即時リリースに変更して、新しい UI を利用できるようにしてください。新しい UI が組織全体にリリースされる前にテストする必要があります(以下を参照)。
ご利用にあたって
- 管理者: この機能には管理者向けの設定はありません。Gmail の現行 UI で宛先の検索、選択、作成を行う Chrome 拡張機能をご利用になっている組織では、最新の UI でも当該拡張機能が正常に動作するかどうかをご確認ください。
- デベロッパー: Gmail の現行 UI で宛先の検索、選択、作成を行う Chrome 拡張機能をお持ちの場合、最新の UI でも当該拡張機能が正常に機能するかどうかをご確認ください。
- エンドユーザー: この機能にはエンドユーザー向けの設定はありません。詳しくは、ヘルプセンターで Gmail でのメールの送信をご確認ください。
リリース スケジュール
- 即時リリースを利用しているドメイン: 2021 年 10 月 20 日以降、長期的に展開(機能の実装に 16 日以上かかる場合があります)
- 計画的リリースを利用しているドメイン: 2021 年 11 月 8 日以降、長期的に展開(機能の実装に 16 日以上かかる場合があります)
展開は年末までに完了する予定です。計画的リリースを利用しているドメインへの展開を開始する 2 週間前までには、即時リリースを利用しているドメインへの展開を完了します。即時リリースを利用しているドメインと計画的リリースを利用しているドメインへの展開が完了したら、こちらのサイトでお知らせいたします。
対象
- Google Workspace をご利用のすべてのお客様、G Suite Basic または Business をご利用のお客様