この記事は 7 月 6 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
Google Chat の新規および既存のデータ保護ルールにおいて、メッセージがブロックまたは傍受された場合にユーザーに表示されるメッセージをカスタマイズできるようになりました。これまでは、すべてのケースで共通の標準的な警告がメッセージとして表示されていました。今後は、自身のブロックを解除する方法や追加のリソースへのリンクなど、より詳しい内容をユーザーに提供できます。
この機能はオープンベータ版としてリリースされるため、管理者は特定のベータ版プログラムに登録することなく利用できます。なお、この機能はウェブ版のみに対応しています。モバイル ユーザーには、引き続き標準的な警告が表示されます。
対象
管理者とエンドユーザー
この機能の意義
データ損失防止(DLP)ルールは Workspace プラットフォームに組み込まれており、リアルタイムでチェックを行うことにより、業務に携わる従業員とそのデータの安全を守ります。安全のためのベスト プラクティスを包括的に理解して利用するには、こうしたルールを適用することはもちろん、ユーザーの認識を高めることが重要です。
メッセージが傍受またはブロックされた理由について、より詳細な説明を提供することで、ユーザーに自身のブロックを解除し、より安全にタスクを遂行する方法を理解してもらうことができます。詳しい説明には、安全のためのベスト プラクティスに関する詳細情報への共有リンクや、安全性を高めるためにメッセージを作成し直す方法などを含めることができます。また、データ損失防止(DLP)ルールを使用して、Chat 上で特定の情報を共有しないようにユーザーに警告している場合は、メッセージをカスタマイズしてユーザーが処理を続行する前にリスクを知らせることができます。
ご利用にあたって
- 管理者: この機能はデフォルトで無効になりますが、ドメイン単位、組織部門単位、またはグループ単位でルールごとにカスタマイズすることができます。ルール作成のステップ 4 で、[アクション] の [ユーザーへのメッセージ] で [メッセージをカスタマイズする] をオンにします。
詳しくは、ヘルプセンターで、Chat のメッセージと添付ファイルからのデータ漏洩を防止するをご覧ください。
- エンドユーザー: エンドユーザーによるご対応の必要はありません。Google Chat のメッセージを送信しようとしたときに、それがデータ損失防止(DLP)ルールで定義された条件を満たしている場合は、管理者による設定に応じてより詳細な情報が表示されます。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2023 年 7 月 6 日以降、段階的に展開(最長 15 日で機能が実装されます)
対象
- Google Workspace Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Fundamentals、Education Standard、Education Plus、Teaching & Learning Upgrade、Frontline Standard をご利用のお客様
- Chat の DLP は、Google Chat と調査と監査を含む Workspace エディションのライセンスも付与されている Cloud Identity Premium ユーザーの方にもご利用いただけます。詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。