この記事は 7 月 7 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
Google は今年、クライアントサイド暗号化をモバイル版 Google カレンダーに拡張しました。これによりお客様は、データの機密性保持を強化し、データ主権とコンプライアンスに関する幅広い要件に対応できるようになりました。本日、Google カレンダー向けクライアントサイド暗号化の一般提供が、Android デバイスおよび iOS デバイス上の対象となる Google Workspace エディションで開始されましたので、お知らせいたします。
カレンダーの予定でクライアントサイド暗号化を使用すると、予定の説明、添付ファイル、Meet のデータは Google サーバーに到達する前に暗号化されます。暗号鍵、および暗号鍵へのアクセスに使用する ID サービスをお客様が管理できます。
対象
管理者とエンドユーザー
この機能の意義
Google カレンダーでは、保存されているデータ、Google の施設間で転送されているデータをすべて暗号化するために、強力な暗号化基準が使用されています。クライアントサイド暗号化を使用することで、組織で暗号鍵およびそれらの鍵へのアクセスに使用する ID プロバイダ(IdP)を直接管理し、予定データの安全性をより高めることができます。
ご利用にあたって
- 管理者:
- この機能はデフォルトで無効になりますが、ドメイン単位、組織部門単位、グループ単位で有効にすることができます。[管理コンソール] > [セキュリティ] > [アクセスとデータ管理] > [クライアントサイド暗号化] にアクセスしてください。クライアントサイド暗号化について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。
- すでにウェブで CSE を設定済みの場合も、Android クライアントおよび iOS クライアントのクライアント ID とリダイレクト URL を追加して、エンドユーザーがモバイル デバイスでこの機能を使えるようにする必要があります。
- エンドユーザー:
- 暗号化されたコンテンツにアクセスするには、ID プロバイダを利用してログインしている必要があります。
- カレンダーの予定に暗号化を適用するには、予定作成カードの上部にある盾のアイコンをクリックします。これにより、予定の説明、Meet のビデオ会議、予定の添付ファイルに暗号化が適用されます。なお、その他の項目(予定のタイトル、時刻、ゲストなど)には標準の暗号化が適用されたままとなります。
- Google カレンダーのクライアントサイド暗号化について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。
リリース スケジュール
Android:
対象
- Google Workspace Enterprise Plus、Education Standard、Education Plus をご利用のお客様
関連情報
- Google Workspace 管理者用ヘルプ: クライアントサイド暗号化について
- Google Workspace 管理者用ヘルプ: クライアントサイド暗号化(CSE)で使用する ID プロバイダに接続する
- Cloud 公式ブログ: Google Workspace がハイブリッドな作業環境に向けてこれまでになく信頼性の高いコラボレーション機能を提供
- Cloud 公式ブログ: ハイブリッド ワーク時代の組織の成功を支援する Google Workspace のイノベーションのご紹介
- Google ヘルプ: カレンダーのクライアントサイド暗号化について
- Google Workspace アップデート ブログ: Google カレンダー向けクライアントサイド暗号化の一般提供を開始