この記事は 8 月 18 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
このたび、管理対象外のアカウントを管理対象アカウントに移行する手間を軽減するために、自動化されたワークフローをリリースすることになりました。管理対象外のアカウントとは、ユーザーが組織のドメインを使用して独自に作成した Google アカウントです。
管理者は、管理コンソールの [アカウント設定] > [競合するアカウントの管理] からこの機能を利用できます。ここでは、ドメインにユーザーをプロビジョニングする際に、管理対象外のアカウントの解決方法を指定できます。この設定は、一般公開の Directory API を使用し、URL パラメータ resolveConflictAccount を true に設定してユーザーをプロビジョニングする場合にのみ適用されます。
- ユーザーを自動的に招待して、管理対象外のアカウントを移行する
- 管理者はフォローアップ メールを毎日送信する期間を指定できます。
- 管理者は、フォローアップ期間内にユーザーが移行の招待を拒否した場合、または承諾しなかった場合に実施する次のステップを指定できます。
- 管理者は、招待を拒否または無視したユーザーのメールアドレスを引き継ぐように指定することもできます。
- 管理対象外のアカウントを管理対象のアカウントに置き換える
- アカウントが所有するデータは読み込まれないことにご注意ください。
- 一時的なアカウント アドレスがユーザーに付与されるので、ユーザーは好みの @gmail.com アドレスに手動で置き換える必要があります。
- この件についてユーザーにメール通知が届き、元のメールアドレスを使用できなくなったことが伝えられます。
- 詳しくは、こちらのドキュメントをご覧ください。
- 管理対象外のアカウントがある場合は、新しいアカウントを作成しない
対象
管理者とエンドユーザー
利点
競合するアカウントとは、企業のメールアドレスで登録された個人の Google アカウントを指します。このようなアカウントは管理者が管理することができず、仕事用データの安全を確保するために管理者が適用できる保護対策の対象範囲外となります。また、競合するアカウントを調整すると、管理者に混乱が生じ、ユーザーに対して Google Workspace と Google Cloud のオンボーディングを実施する負担が増えます。
管理者はこうしたアカウントの移行に移行ツールや「UserInvitation」API 機能を使用することもできますが、「競合するアカウントの管理」ツールは大規模なお客様向けの拡張性のあるソリューションであり、ビジネス アカウントへの移行にかかる時間を短縮し、Google Workspace と Google Cloud の導入を促進するうえで役立ちます。
ご利用にあたって
- 管理者:
- ヘルプセンターで、「競合するアカウントの管理」ツールの使用と管理対象外のアカウントに関する詳細をご確認ください。
- ヘルプセンターで、「競合するアカウントの管理」ツールの使用と管理対象外のアカウントに関する詳細をご確認ください。
- エンドユーザー: 管理者の設定に応じて次のようになります。
- アカウントを移行するよう招待されます。招待を承諾すると、管理者にアカウントの管理が許可されます。
- リクエストを承諾しなかった場合は、管理者によって管理対象外のアカウントが管理対象アカウントに置き換えられる可能性があります。その場合は、新たに @gmail.com アドレスが付与され、この管理対象外の個人の Google アカウントでコンテンツが保持されます。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2023 年 8 月 18 日以降、完全に展開(1~3 日で機能が実装されます)
対象
- Google Workspace をご利用のすべてのお客様