2024年9月27日金曜日

Gmail のサイドパネルで Gemini 拡張機能の展開を開始

この記事は 6 月 24 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

すでにお知らせしたとおり、Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライド、ドライブのサイドパネルに Gemini 拡張機能が追加されることになりました。さらに、Gmail のサイドパネルでも Gemini 拡張機能の一般提供が開始されます。Gemini 1.5 Pro を始めとする Google の高性能 AI モデルは、コンテキスト ウィンドウが拡張されていて、より高度な推論が可能です。こうしたモデルを活用するよう設計されている Gemini in Gmail(ウェブ版)では、次のようなことができます。
  • メールスレッドを要約する
  • メールスレッドへの返信文を提案する
  • メールの下書きを作成する
  • ユーザーからの質問に回答したり、受信トレイのメールや Google ドライブのファイルから特定の情報を見つけたりする
すぐに使い始められるよう、Gemini in Gmail にはあらかじめプロンプトが用意されていますが、自由形式で質問することもできます。たとえば受信トレイのメールの内容を検索したいときは、「担当の代理店の PO 番号は何だっけ?」「最後のマーケティング イベントで会社が使った費用はいくら?」「次回のチーム ミーティングはいつ?」などと Gemini に質問できます。このようにして、すぐに返信するために必要な情報を Gmail の画面で直接入手できるようになります。
Gemini in Gmail
 
 
 
本日より、Android と iOS の Gmail モバイルアプリでも Gemini 拡張機能を使用できるようになり、ウェブ版のサイドパネルの場合と同様に、メールスレッドの分析や、メールの主要な内容をまとめた要約の表示を行うことができます。こうした機能は、外出先で特に重宝します。長いメールスレッド全体を読むのは場合により時間がかかるうえに、モバイルの小さい画面ではさらに手間取ることがあるためです。コンテキストに基づくスマート リプライや Gmail での Q&A などその他のモバイル向け機能は、近日公開予定です。
 
モバイルでの Gemini in Gmail
 
 

影響を受けるユーザー

エンドユーザー
 
 

利点

Gemini in Gmail は、メールの内容の確認、把握や、メールへの返信に役立つだけでなく、他の Workspace アプリ(ドキュメント、スプレッドシート、スライド、ドライブなど)とも連携します。たとえば、あなたはオフサイト研修を企画しているとしましょう。ある日、チームメンバーから届いたメールで、宿泊予約をするためホテルの情報を質問されました。そこで、このオフサイト研修の全情報が含まれている Google ドキュメントを調べるために、「@Company Offsite 2024 に記載されているホテル名とセールス マネージャーのメールアドレスを教えて」と Gemini に質問します。あとは、回答を返信に挿入するだけで、チームメンバーに必要な情報を提供することができます。
 
 

必要なご対応について

  • 管理者: ユーザーが Workspace アプリのサイドパネルの Gemini 拡張機能にアクセスするには、スマート機能とパーソナライズを有効にしておく必要があります。管理者は、管理コンソールでユーザーのパーソナライズ設定をデフォルトで有効にすることができます。
  • エンドユーザー: 
    • ウェブでは、Gmail の右上にある [Gemini に質問する](星のアイコン)をクリックすると、サイドパネルの Gemini 拡張機能にアクセスできます。Gemini in Gmail を使ったコラボレーションについて詳しくは、リンク先のヘルプセンターをご覧ください。
    • モバイルでは、メールスレッドで [このメールを要約] をタップすると Gemini にアクセスできます。
 

リリース スケジュール

ウェブ: 
モバイル: 
 

対象

Google Workspace をご利用で、以下のサービスをご使用のお客様
  • Gemini Business または Gemini Enterprise アドオン
  • Gemini Education または Gemini Education Premium アドオン
  • Google One AI プレミアム
 

関連情報