2025年2月25日火曜日

Gemini Deep Research と試験運用版モデルを、Gemini Advanced を利用する Google Workspace ユーザー向けに提供

この記事は 2 月 20 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

Google はこのたび、Gemini Advanced をご利用の Google Workspace ユーザーを対象として、Deep Research とほとんどの試験運用版モデルの提供を開始しました。Deep Research は、ユーザーに代わって複雑な話題の調査を行い、結果を包括的な読みやすいレポートとして提供します。何時間もかかるような調査の結果を、Deep Research がほんの数分でユーザーの手元に届けます。企業や教育機関の場合、Deep Research を以下のように活用できます。
  • 業界調査: Deep Research は業界の最新動向を把握するうえで有効です。たとえばサステナブルなバッテリー技術に関する調査結果を、クリーン テクノロジーのマーケット分析に役立てるといったことが考えられます。
  • 競合分析調査: Deep Research は、地域の競合他社に関する分析結果をすばやく収集し、小規模ビジネスの立ち上げに適した場所を推奨できます。
  • 顧客調査: Deep Research は、潜在的な顧客とのミーティングを控えた営業担当者を支援します。先方の製品やサービス、管理チーム、競合環境に関するレポートを作成できます。
  • 教育研究: Deep Research は、何百もの記事やウェブサイトの分析に基づき、あらゆる話題に関するレポートを作成して、助成金申請書の作成、指導案の作成、クラス プロジェクト、プレゼンテーションにおいて教育者を支援します。
Deep Research を使って、潜在的な顧客とのミーティングの前に業界の最新動向を調査
 
 
 
 
プロンプトを入力すると、複数のステップからなる調査計画が推奨されるので、内容を確認し、必要に応じて修正できます。その後、ウェブ上に存在する関連情報の分析を Deep Research がユーザーに代わって開始し、学習しながら分析結果を改良していきます。分析が終了すると、主要な調査結果が記された包括的なレポートが生成されます。このレポートは、Google ドキュメントにエクスポートして同僚と共有できます。すっきりと整理され、出典へのリンクが記載されているため、Deep Research を使用しなければ見つけられなかったであろう関連ウェブサイトや関連組織を参照して、簡単に調査を掘り下げることができます。補足の質問をすることも、レポートにさらに改良することもできます。
 

 

対象

エンドユーザー
 

 

利点

徹底的な調査は、計画から検索、閲覧、分析にいたるまで、時間がかかるものです。煩雑な作業になる場合もあり、どこから始めるべきかを知ることすら難しいこともしばしばです。Deep Research は、ユーザーに代わってウェブを閲覧し、リアルタイムで情報を分析し、あらゆることに関して包括的な調査レポートを短時間で作成できるため、ユーザーの時間を節約します。
 

 

補足情報

  • 現在のところ、Deep Research はウェブ版の Gemini Advanced で英語でご利用になれます。Gemini モバイルアプリでの Deep Research のサポートも後日追加される予定です。ご利用いただけるようになり次第、Workspace アップデート ブログで詳しくお知らせします。
  • このアップデートに伴い、Gemini アプリのバージョンによって、いくつかのモデルをご利用いただけるようになりました。
モデル Gemini Advanced Gemini アプリ 適した用途
2.0 Flash (以前から利用可能)  ✓ ✓ ブレインストーミングやコピーの作成などの日常的タスク。
2.0 Flash Thinking Experimental ✓ ✓
プロジェクト プランニングなどのマルチステップの推論。
注: これは試験運用版モデルです
2.0 Pro Experimental ✓  

複雑なタスク。

注: これは試験運用版モデルです
1.5 Pro with Deep Research ✓   掘り下げた回答の取得（業界調査、競合分析調査、顧客調査、教育研究など）

 

注: 現在のところ、学校用や業務用の Google アカウントを使用している場合、Gemini で 2.0 Flash Thinking Experimental with apps モデルはご利用いただけません。

ご利用にあたって

  • 管理者: この機能に管理者向けの設定はありません。
  • エンドユーザー: 利用を開始するには、モデルのプルダウンを [1.5 Pro with Deep Research] に切り替え、調査のための質問を入力します。詳しくは、ヘルプセンターの徹底的な調査のために Gemini ウェブアプリを使用するをご覧ください。
切り替えボタンをクリックしてモデルのプルダウン メニューを表示
 

 

リリース スケジュール

 

提供状況

1.5 Pro with Deep Research および 2.0 Pro Experimental は、Google Workspace の次のエディションをご利用のお客様がアクセスできます。
  • Business Standard、Business Plus
  • Enterprise Standard、Enterprise Plus
  • Gemini Education アドオンまたは Gemini Education Premium アドオンをご利用のお客様
  • Gemini Business* および Gemini Enterprise* のアドオンを以前にご購入のお客様
 
2.0 Flash Thinking Experimental は、上記の Google Workspace のエディションとアドオンのほか、以下のエディションでもご利用いただけます。
  • Business Starter
  • Enterprise Starter
  • Frontline Starter、Frontline Standard
  • Essentials、Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus
  • Google Workspace for Nonprofits
  • Education Standard、Education Plus
 
*2025 年 1 月 15 日現在、Gemini Business アドオンおよび Gemini Enterprise アドオンは販売を終了しております。詳しくは、こちらのお知らせでご確認ください。