この記事は 7 月 1 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
Gemini の監査ログに Reporting API(Admin SDK)からアクセスできるようになりました。管理者は、以下を含むユーザーの Gemini アクティビティと Gemini とのやり取りを Workspace アプリ全体で追跡できます。
- Workspace アプリケーション内でユーザーが実行し、Gemini によって開始または支援されたアクション(コピーのフォーマル化、背景の生成、会話の要約など)。
- ユーザーが Gemini in Workspace アプリを使用した特定のアプリ(Chat、Gmail、ドキュメントなど)。
- ユーザーが使用した特定の機能(「文書作成サポート」、「画像の背景を削除」、「データ整理サポート」など)。
- その他のクエリできる Gemini in Workspace アクティビティのタイプについて詳しくは、API ドキュメントをご覧ください。
今回の更新により、セキュリティ調査ツールと監査と調査ツールでもこの情報を利用できるようになります。
影響を受けるユーザー
管理者
利点
管理者は Reporting API を使用して、ユーザーが Gemini をどのように利用しているかを大規模に分析できます。この貴重な分析情報は、組織内で Gemini を最大限に活用するのに役立ちます。詳細は以下のとおりです。
- 導入と使用状況のモニタリング: 組織全体および特定の Workspace アプリケーション(Gmail、ドキュメント、スライド、スプレッドシート、Gemini アプリ)における Gemini 機能の全般的な使用状況を追跡できます。これには、Gemini のアクティブ ユーザー数、アプリごとの使用パターン、各ユーザーの「最終使用日」タイムスタンプの特定が含まれます。
- 機能の活用状況の把握: レポートでは、コンテンツの要約や生成などの特定の Gemini 機能が、それぞれのアプリケーション内でどのくらいの頻度で利用されているかを詳しく確認できます。
- トレーニングのニーズの特定: 機能やアプリの使用状況を確認することで、ユーザーが Gemini の機能を最大限に活用するために追加のトレーニングやリソースが必要な分野を特定できます。
- パワーユーザーの発見: レポートは、Gemini 機能を多用しているユーザーを特定するのに役立ちます。自身の専門知識やベスト プラクティスを他のユーザーと共有してくれる、Gemini の達人が組織内に見つかるかもしれません。
ご利用にあたって
- 管理者: Gemini in Workspace アプリのイベントの監査、セキュリティ調査ツール、監査と調査ツールについて詳しくは、API ドキュメントをご覧ください。
- エンドユーザー: エンドユーザーへの影響はありません。エンドユーザーによるご対応の必要もありません。
リリース スケジュール
- Reporting API リリースは完了しています。
- セキュリティ調査ツールおよび監査と調査ツール: 2025 年 7 月 1 日以降、長期的に展開(機能の実装に 16 日以上かかる場合があります)
対象
- Gemini in Workspace アプリへのアクセスを含む Google Workspace エディションをご利用のすべてのお客様と、Gemini アドオンをご利用のお客様が対象です*。
- Reporting API および監査と調査ツールは、Google Workspace のすべてのお客様にご利用いただけます。
- セキュリティ調査ツールは、以下のエディションの Google Workspace でご利用いただけます。
- Frontline Standard、Frontline Plus
- Enterprise Standard、Enterprise Plus
- Education Standard、Plus
- Enterprise Essentials Plus
- Cloud Identity Premium
*2025 年 1 月 15 日現在、Gemini Business アドオンおよび Gemini Enterprise アドオンは販売を終了しております。詳しくは、こちらのお知らせでご確認ください。