Google Apps をお使いのすべてのドメインで、電子署名を利用する送信ドメイン認証機能 DKIM (DomainKeys Identified Mail)を送信メールに設定できるようになりました。この機能を使うと送信メールがなりすましメールではなく、そのドメインからのものだと認証されるのに役立ちます。
送信メールに電子署名を追加するためには、まず署名に使う公開鍵を作成し、その公開鍵をお使いのドメインの DNS(ドメイン・ネーム・システム)レコードに追加します。Google Apps はその公開鍵を使い、暗号化された、お使いのドメインに固有のメッセージヘッダーを生成します。メールの受信者はメール送信者の公開鍵を DNS より取得し、メッセージヘッダーを解読することにより、メールの送信者を認証することができます。
ご利用可能なEdition:Google Apps, Google Apps for Business, Government および Education
ご利用可能な言語:英語(拡張版コントロールパネル)
新機能へのアクセス方法:送信メールに DKIM を設定するためには以下の 3 つの手順 (英語)が必要となります。
- お使いのドメイン用に公開鍵を作成- 公開鍵をお使いのドメインの DNS レコードに追加- 管理者コントロールパネルの「Advanced tools」、ページ最下段「Authenticate email」より設定
注意:もしお使いのドメインを Google Apps 申し込み時に Google Apps のドメイン登録パートナー(レジストラ)よりご購入の場合、上記手順のうち最初の 2 つは不要となります。DKIM がコントロールパネルにて有効にされると、公開鍵の作成、DNS レコードへの追加は自動的に行われます。
より詳しく:http://googleenterprise.blogspot.com/2011/01/spam-takes-another-hit-email.html (英語)ヘルプ記事: http://www.google.com/support/a/bin/answer.py?answer=174124 (英語)
Google Apps 管理者が、ドメイン上のユーザーが誰とメールのやりとりをできるのかをポリシーにより管理できるようになりました。グループごとに異なるポリシーを作成することが可能です。
例えば学校において、教職員は相手の制限無くメールのやりとりができるように設定し、一方学生は指定のコミュニティー内に限るようにしておくことで、外部からの不要なメールから学生を守ることができます。
ご利用可能なEdition:Google Apps for Business, Government および Education
ご利用可能な言語:アメリカ英語(拡張版コントロールパネル)
新機能へのアクセス方法:コントロールパネルより「Advanced tools」、ページの最下部「Restrict email delivery」にて設定。ユーザーのメールのやりとりをドメイン内のみに制限する場合でも、空欄にドメイン名を追加する必要があります。詳細は下記ヘルプ記事(Help Center)をご参照ください。
より詳しく:http://googleenterprise.blogspot.com/2011/01/set-limits-on-email-use-within-your.html (英語)Help Center: http://www.google.com/support/a/bin/answer.py?hl=en&answer=177482 (英語)
以下の機能が、すべての Google Apps ドメインで利用可能になりました。予定のタイムゾーン - 任意の予定のタイムゾーンを設定することができるようになりました。また予定の開始時刻をあるタイムゾーンで設定し、終了時刻を別のタイムゾーンで設定することもできます。この機能は以前コントロールパネルで「ベータ版の機能を使用する」が有効になっているドメインのみでご利用可能でした。
ご利用可能な言語:Google カレンダーでサポートされているすべての言語
新機能へのアクセス方法:カレンダーにて新規の予定を作成時、予定の終了時刻の右脇にある「タイム ゾーン」をクリックしてタイムゾーンを選択できます。現在カレンダーに設定されているタイムゾーンとは異なるタイムゾーンで新しい予定を作成した場合でも、現在設定されているタイムゾーンに則り予定が表示されます。カレンダーのデフォルトのタイムゾーンを予定の作成に使用したタイムゾーンに変更すると、そのタイムゾーンでの時間帯で予定が表示されます。
より詳しく:http://gmailblog.blogspot.com/2010/12/event-time-zones-in-google-calendar.html(英語)
Google Apps の各サービスを最も速く利用でき、かつフィッシングやマルウェアからユーザーを守るブラウザ、Google Chrome が、以下の管理者権限機能付きでダウンロード可能となりました:
MSI インストーラー : スタンドアローン型のインストーラーで、管理者が Chrome をシステムレベルで組織にインストールすることができます。
グループポリシー:管理者が組織内のデフォルト検索エンジンやホームページなど、組織に共通の項目を設定できます。
ポリシーテンプレート:自動更新を無効にするといった、セキュリティーやプライバシーに関する設定を管理者がより管理しやすくするため、ADM・ADMX テンプレートが含まれています。
ご利用可能なEdition:Google Apps, Google Apps for Business, Government および Education※サポートは Chrome の管理者権限に関する件についてのみ、Google Apps for Business, Government および Education のユーザーが受けられます。
新機能へのアクセス方法:Download Google Chrome for Business(英語)
より詳しく:http://googleenterprise.blogspot.com/2010/12/chrome-is-ready-for-business.html(英語)
「Google Workspace の最新情報」というヘルプセンターのページでは、「Google Workspace アップデート ブログ」には掲載されていない細かな変更も含めた Google Workspace の新サービスや新機能についてご紹介しています。