この記事は 9 月 24 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
2021 年以降、Brand Indicators for Message Identification(BIMI)は、メールの送信者と受信者との信頼関係を構築するうえで重要な役割を果たしています。送信者が BIMI の対象となるには、ベスト プラクティスを採用し、ドメインとブランドロゴを第三者に検証してもらう必要があります。これにより、受信者との信頼が醸成され、正当な送信元からのメールを簡単に識別できるようになります。本日、受信トレイを安全に保護していくために、BIMI に 2 つのアップデートが追加されました。
Gmail が、Common Mark Certificates(CMC)という、認証局(CA)が発行する新しいタイプの BIMI 証明書に対応するようになりました。CMC の場合、Verified Mark Certificate(VMC)に必要な登録商標が不要であるため、より幅広い送信者が BIMI を利用できるようになります。CMC を利用すると、VMC で表示される Gmail 認証済みのチェックマークは表示されず、送信者のブランド アバターが表示されます。
BIMI の「認証済み」チェックマークが Android と iOS に表示されるようになりました。現在、ウェブ上の Gmail では、BIMI を採用し、登録商標(VMC)を登録している送信者に対して認証済みのチェックマークが表示されます。今後数週間以内に、Android や iOS の Gmail アプリを使用している場合にも、認証済みのチェックマーク アイコンが表示されるようになります(Apple Mail やその他のメールアプリはサポートされていません)。なお、このアップデートは VMC にのみ適用されます。
対象
管理者とエンドユーザー
この機能の意義
BIMI は、強力な認証とロゴの検証を必須にすることで、Gmail のセキュリティのさらなる強化を図ります。要件を満たすと、ロゴが Gmail にアバターとして表示されます。強力なメール認証は、ユーザーやメールのセキュリティ システムがスパムを識別、阻止するのに役立つだけでなく、送信者がブランドの信頼を確立するのにも役立ちます。これにより、メールの送信者の信頼性が高まり、すべての人が利用しやすい没入型のメール エコシステムが実現します。
ご利用にあたって
- 管理者:
- BIMI の設定について詳しくは、ヘルプセンターをご覧ください。
- BIMI の詳細と最新ニュースについては、作業グループのウェブサイトをご覧ください。
- Gmail やその他のプラットフォームに送信するメールで BIMI を利用するには、Domain-based Message Authentication(DMARC)を導入済みであること、および自社のロゴが VMC(認証局により発行されたもの)で検証済みであることが必要です。
- エンドユーザー: BIMI を導入している送信者について、検証済みのブランドロゴと、該当する場合はチェックマーク アイコンが表示されます。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2024 年 9 月 24 日以降、段階的に展開(最長 15 日で機能が実装されます)
対象
- Google Workspace をご利用のすべてのお客様と、個人の Google アカウントをお持ちのユーザーの方。