この記事は 12 月 12 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
Google Chat は、スペース、ハドル、音声メッセージなどの導入を経て、この数年間で大きく進化しました。こうした背景から、Google Chat の使用状況レポートも進化を続けています。本日より、Workspace 管理者がチームによる Google Chat の使用状況を把握するのに役立つ、情報豊富な新しい使用状況レポートを導入いたします。
以下のグラフが追加されます。
- ユーザー アクション: 過去 180 日間について、2 種類(エンゲージメントとコミュニケーション)のユーザーの数を 1 日ごとおよび 28 日ごとに集計した値。
- 「エンゲージした」ユーザー: 会話を閲覧しているユーザー。これらのユーザーはメッセージの送信やリアクションを行うこともありますが、必須ではありません。
- 「コミュニケーション」ユーザー: メッセージの送信やリアクションを行っているユーザー。コミュニケーション ユーザーは、エンゲージメント ユーザーに含まれます。
- 送信メッセージ数: 過去 180 日間について、組織内のユーザーが送信したメッセージの数を 1 日ごと、7 日ごと、28 日ごとに集計した値。
- 会話タイプ別の送信メッセージ数: 過去 180 日間について、ダイレクト メッセージ、グループ会話、スペース会話で送信されたメッセージの数を 1 日ごとに集計した値。
- タイプ別の送信メッセージ数: 過去 180 日間について、1 日に送信されたメッセージの数をメッセージ タイプ(通常、音声、動画、ハドル)ごとに集計した値。
- 添付ファイルの有無別の送信メッセージ数: 過去 180 日間について、添付ファイルありまたはなしで送信されたメッセージの数を 1 日ごとに集計した値。
- 外部参加者が含まれる会話への送信メッセージ数: 過去 180 日間について、組織外ユーザーが含まれる(または含まれる可能性のある)会話に送信されたメッセージの数を集計した値。
- 作成されたスペース数*: 過去 180 日間について、組織内のユーザーが作成したスペースの数を 1 日ごとに集計した値。
- アクティブなスペース数*: 過去 180 日間について、組織が所有するスペースの数を 1 日ごとに集計した値。
更新された Google Chat アプリレポート
管理者は、今まで Gmail やドライブなどの他のアプリでできたように、Google Chat でもユーザーごとのデータを閲覧できるようになります。また、会話の既読数、メッセージの送信数、添付ファイル*のアップロード数なども確認できます。さらに、特定の組織部門やグループごとにこれらの情報を並べ替えて、組織の特定部分における導入状況や利用状況を評価することもできます。
Google Chat のユーザーごとのレポート
*「アクティブなスペース数」と「作成されたスペース数」の各グラフに表示される数値は、以前の「アクティブなチャットルームの数」および「作成されたチャットルームの数」グラフの数値と異なる場合があります。「アクティブなスペース数」と「作成されたスペース数」の各グラフでは「スペース」タイプの会話のみが集計されます。一方、「アクティブなチャットルームの数」と「作成されたチャットルームの数」では、スペース グループ会話タイプの会話が集計されます。
*添付ファイルはセキュリティ調査ツールで閲覧できます。
対象
管理者
この機能の意義
今回のレポート更新により、追跡可能な指標が現在の Chat エクスペリエンスに合わせて調整され、分析や導入促進、安全機能の設定などに必要なデータが提供されるようになります。
たとえば管理者は、積極的に参加(送信、リアクション)しているユーザーと、主にメッセージを読んでいるだけのユーザーを区別し、ユーザーの Chat 利用状況をより詳細に把握できます。組織のリーダーは、これらの分析情報に基づいて、導入を促進するための追加のトレーニングが必要かどうかを評価できます。また、外部ユーザーへのメッセージ送信量を監視することで、管理者は機密情報を保護するためのデータ損失防止(DLP)ルールの設定など、安全対策を実施すべきかどうかを判断する手がかりを得ることができます。
さらに、Google ドライブや Gmail などの他のサービスと同様に、Chat もアプリ使用状況レポートで確認できるようになりました。アプリによって確認すべき指標は異なりますが、管理者は Google Workspace アプリのユーザー利用状況を分析する際に、これまで以上に多くのデータを利用できるようになりました。
補足情報
新しい情報豊富なグラフの提供開始に伴い、2025 年 7 月 1 日以降、以下のグラフはご利用いただけなくなります。
- アクティブなチャットルームの数
- 作成されたチャットルームの数
- アクティブ ユーザー数
- 投稿されたメッセージの数
以下の点にもご注意ください。
- 7 日や 28 日ごとのデータなどの指標によっては、データが反映されるまでに時間がかかる場合があります。
- 「レポートの管理」機能や「列の管理」機能を使用してアプリレポートまたはユーザー レポートのページをカスタマイズしている場合は、新しい Google Chat のグラフと列を表示するために設定を調整する必要があります。チャットや列の表示 / 非表示、順序の変更を行うこれらのカスタマイズ機能を使用している場合、新しい Google Chat データはレポートに自動的には表示されません。
ご利用にあたって
- 管理者:
- これらのグラフを表示するには、管理コンソールで [レポート] > [アプリレポート] > [Google Chat] を選択します。ユーザーごとのレポートを表示するには、管理コンソールで [レポート] > [アプリレポート] > [Chat] > [ユーザー レポート] を選択します。詳しくは、ヘルプセンターで組織のアプリレポートを表示する方法とユーザーごとのアプリ使用状況レポートを表示する方法をご覧ください。
- エンドユーザー: エンドユーザーへの影響はありません。エンドユーザーによるご対応の必要もありません。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2024 年 12 月 12 日以降、段階的に展開(最長 15 日で機能が実装されます)
対象
- Google Workspace をご利用のすべてのお客様