この記事は 7 月 2 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
これまで、クライアントサイド暗号化が適用された通話に参加できるのはパソコンまたはモバイル デバイスからのみでしたが、本日より、Google Meet ハードウェア デバイスでも直接この通話に参加できるようになりました。会議室内のハードウェア デバイスで議題から会議を選択すると、認証画面が表示されます。スマートフォンやノートパソコンなどの個人用デバイスを使用して認証を完了すると、会議室のデバイスからその会議にアクセスできるようになります。
ハードウェア デバイスからクライアントサイド暗号化が適用された会議に参加する
Google Meet は、通話メディアを転送中も保管時も常に暗号化し、会議の参加者と Google のデータセンター サービスのみが復号できるようにしています。クライアントサイド暗号化では、通話の参加者のみがアクセスできる鍵を使用して、各参加者のブラウザで直接すべてのメディアが暗号化されるため、プライバシーが一層強化されます。つまり、Google のサーバーや他のサービス プロバイダによる通話の復号や通話内容へのアクセスは不可能となっており、ユーザーは会議のコミュニケーションをより細かく制御し、機密性を高めることができます。今回のアップデートでは、クライアントサイド暗号化が適用された通話に参加する方法が新たに追加されました。
補足情報
クライアントサイド暗号化が適用された通話には、主催者の組織または招待された参加者の組織の会議室から参加できます。会議室を会議に招待する必要はありません。クライアントサイド暗号化が適用された通話へのアクセスは、個々の参加者の ID によって決まります。
ご利用にあたって
- 管理者:
- エンドユーザーがクライアントサイド暗号化を使用できるようにするには、管理者が Google Workspace を外部 ID プロバイダと暗号鍵サービス(IdP と鍵サービス)に接続する必要があります。
- 組織でのクライアントサイド暗号化の管理について詳しくは、ヘルプセンターの記事や API 資料をご覧ください。
- 注: クライアントサイド暗号化がすでに設定されている場合、会議室のハードウェアの追加構成は不要です。
- 注: 鍵管理に使用される KACLS サーバーは、代理人の呼び出しをサポートしている必要があります。この呼び出しは、認証済みユーザーに代わって会議に参加する部屋を承認するために使用されます。詳しくは、KACLS ベンダーにお問い合わせください。
- エンドユーザー: 通常の暗号化を使用した通話に参加する場合と同じ方法で、会議室からクライアントサイド暗号化が適用された通話に参加できます。会議室のハードウェア デバイスに表示される追加の手順に沿って、個人用デバイスで認証を行います。詳しくは、ヘルプセンターで Google Meet ハードウェア デバイスからクライアントサイド暗号化が適用された会議に参加する方法をご確認ください。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2025 年 7 月 2 日以降、段階的に展開(最長 15 日で機能が実装されます)
対象
Google Meet のクライアントサイド暗号化は、以下のエディションの Google Workspace でご利用いただけます。
- Enterprise Plus
- Education Standard、Education Plus
暗号化された通話への参加は、すべての Google Meet ハードウェア デバイスで可能です。