この記事は 2 月 1 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

昨年名前付き関数のほか、LAMBDA、XLOOKUP といった便利な関数がいくつか Google スプレッドシートに加わりました。
 
このたび、新たに 11 種類の関数を追加することになりました。これにより新しい概念が導入され、より効率的な関数を利用し、さらに高度な分析を行えるようになります。
  • EPOCHTODATE: Unix エポック タイムスタンプ(秒、ミリ秒、またはマイクロ秒)を UTC の日時に変換します。
  • MARGINOFERROR: 指定された値の範囲と信頼レベルから、ランダムなサンプルにおける誤差の量を計算します。
  • TOROW: セルの配列または範囲を 1 行に変換します。
  • TOCOL: セルの配列または範囲を 1 列に変換します。
  • CHOOSEROWS: 既存の範囲で、選択された行から新しい配列を作成します。
  • CHOOSECOLS: 既存の範囲で、選択された列から新しい配列を作成します。
  • WRAPROWS: 指定されたセルの行または列の要素を行として配列し、その行が指定された要素数に達すると折り返して次の行に新しい配列を形成します。
  • WRAPCOLS: 指定されたセルの行または列の要素を列として配列し、その列が指定された要素数のに達すると折り返して次の列に新しい配列を形成します。
  • VSTACK: 複数の範囲を縦方向に順番に結合し、大きい配列にして返します。
  • HSTACK: 複数の範囲を横方向に順番に結合し、大きい配列にして返します。
  • LET: 「名前」に「値式」の結果を割り当てて、「数式」の結果を返します。「数式」には、LET 関数のスコープで定義された「名前」を使用できます。「値式」がそれに続く別の「値式」や「数式」によって複数回使用される場合でも、その「値式」が LET 関数内で評価されるのは 1 回だけです。

対象

エンドユーザー
 
 

利点

これらの関数により、誤差の範囲などの高度な統計計算ができるだけでなく、次のような新たな機能が利用できるようになります。
  • TOROW、TOCOL、WRAPROWS、WRAPCOLS、CHOOSEROWS、CHOOSECOLS、VSTACK、HSTACK を使用した配列を、新しい便利な方法で操作、処理できます。
  • EPOCHTODATE を使用して、Unix エポックの日付を読みやすい形式に変換できます。手動で計算する必要はありません。
  • LET を使用して計算結果に名前を割り当てる複雑な数式を、より効率的かつ簡単に読み取ることができます。

ご利用にあたって

  • 管理者: この機能には管理者向けの設定はありません。
  • エンドユーザー: Google スプレッドシートでは、どの関数も、等号を入力してから関数のオートコンプリートを使用する、[挿入] メニューを使用する、ツールバーにある [関数] プルダウンを使用するなどの方法で挿入できます。
 

リリース スケジュール

 

対象

  • Google Workspace をご利用のすべてのお客様、および従来の G Suite Basic または Business をご利用のお客様
  • 個人の Google アカウントをお持ちのユーザーの方

関連情報