Google Chat の新しいコミュニティ機能と Currents についての最新情報
2023年4月26日水曜日
この記事は 4 月 12 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
変更点の概要
Google は昨年、Currents を段階的に廃止し、Google Workspace の他の部分とより緊密に統合されたコミュニティ機能の構築に力を注ぐ予定であることをお知らせしました。この移行にご対応いただくため、お客様がご希望の場合には Currents のデータを Google Chat のスペースに自動移行できるように、Workspace 管理者向けの詳細なガイドを公開しました。
この移行プロセスはまもなく終了します。2023 年 7 月 5 日以降、Currents はご利用いただけなくなります。Workspace 管理者は、2023 年 8 月 8 日より前であればデータ エクスポートを使用して Currents のデータをエクスポートできます。8 月 8 日以降は、Currents のデータはダウンロードできなくなります。
Currents は廃止されますが、チームが共通の帰属意識を持ちながら関係を築き、コラボレーションできるように、Google Chat の新機能にも引き続き投資していく予定です。過去 1 年間にわたって、Google はコミュニティ活動を大規模にサポートする機能を提供してきましたが、今後もさらに提供していく予定です。機能の一覧とその詳細を以下に示します。
Google Chat におけるお知らせにあるとおり、今月、企業全体で情報を共有する新しい方法がリリースされました。これにより、管理者はスペースに投稿する権限を制限できるだけでなく、すべてのメンバーが投稿を閲覧し、リアクションできるようにすることで、重要な最新情報を目につきやすい状態に維持できるようになります。今年中には、Google Groups と Chat のスペースを統合することによりメンバーシップ管理が簡素化され、お知らせに関する投稿レベルの指標や、Workspace 管理者がドメイン全体のスペースを管理するツールも提供される予定です。
Google Chat でのお知らせ
Google グループを使用したスペース メンバーシップの管理
メイントピックから逸れることなく特定のトピックを掘り下げることができるインライン スレッドや、パーソナルで楽しい表現が可能なカスタム絵文字など、より表現豊かで魅力的な会話を行う新しい方法がすでにリリースされています。
インライン スレッドでの会話
最大 8,000 人のメンバーがいるコミュニティを見つけて参加
さらに、共通の関心事を持つコミュニティを各ユーザーが簡単に見つけて参加できるようになりました。ユーザーは、Gmail で検索することにより、ガーデニング、ペット、キャリア開発、フィットネス、文化的アイデンティティなど、プライベートや仕事で関心のあるトピックを扱うスペースがないか、ディレクトリを調べることができます。リンクを使って他のユーザーを招待することもできます。昨年、Chat のスペースでサポートされるコミュニティのサイズがメンバー 8,000 人に引き上げられました。このサイズは、今年中にさらに引き上げられる予定です。
ユーザーが参加できる Google Chat のスペースのディレクトリ。
コミュニティが大きくなるにつれて、コンテンツ管理とデータ管理のツールを提供することが不可欠になります。昨年、会話を管理する能力とメンバーシップを管理する能力を備えたコミュニティのリーダーである、スペースの管理者が導入されました。さらに昨年の NEXT では、Chat 向けのデータ損失防止(DLP)がリリースされました。今後も、Google Chat のコミュニティの健全性とデータ セキュリティが強化されていく予定です。
Google のパートナー コミュニティは、Jira、GitHub、Asana、PagerDuty、Zendesk、Salesforce など、重要なサードパーティ製アプリとの統合を通じて Chat の機能を拡張しています。多くの組織が、ローコードおよびコード不要のツールを使ってカスタム ワークフロー アプリを構築してきました。Google では、年内に Chat API と AppSheet の Chat アプリ構築機能が GA リリースされると、その数は増加し続けると予想しています。
急速に変化するハイブリッド ワークの時代にチームが成功を収めるには、一人ひとりがいつどこで作業するとしても、本物の人間関係を築いて帰属意識を高めることが不可欠です。ハイブリッドなチームのコミュニティと文化を作ろうとしている Workspace のお客様にとって Google Chat が最良の選択肢となるよう、今年中にさらに多くの機能がリリースされる予定です。
対象
管理者とエンドユーザー
今回の変更の意義
Currents から Google Chat のスペースに移行することで、独立したサイロ型の環境がなくなり、組織は現代の働き方を反映したモダンでエンタープライズ レベルの機能を利用できるようになります。Google Workspace をご利用のお客様は、Google Chat を使用してプロジェクトについてやり取りしたり、組織の最新情報を共有したり、コミュニティを構築したりできます。
推奨される対応
- 管理者:
- チェンジ マネジメント ガイドをご確認ください。
- 2023 年 8 月 8 日までに、データ エクスポートを使用して組織の Currents のデータをご確認ください。
- エンドユーザー: Google Chat のスペースの使用を開始する方法をご覧ください。
対象
- Google Chat のスペースは、Google Workspace をご利用のすべてのお客様と、個人の Google アカウントをお持ちのユーザーの方にご利用いただけます。
関連情報
- Google 管理者ヘルプ: Google Currents から Google Chat への移行
- Google 管理者ヘルプ: Google Currents から組織のデータを書き出す
- 1 スペースの管理者の役割(2022 年 2 月)
- 2 リンクを使って他のユーザーを招待する(2022 年 3 月)
- 3 API を使ってスペースを作成および管理する (2022 年 5 月)
- 4 スペースの規模を拡大(2022 年 7 月)
- 5 検索可能なスペース(2022 年 8 月)
- 6 インライン スレッドでの会話(2022 年 10 月)
- 7 カスタム絵文字(2022 年 10 月)
- 8 データ損失防止(DLP)(2022 年 10 月)
- 9 ローコード / コード不要の Chat アプリを作成する(2022 年 12 月)
- 10 メンバーシップ管理の強化(2023 年 1 月)
- 11 スペースの管理者向けの新機能(2023 年 3 月)
- 12 管理者による Chat アプリのインストール(2023 年 3 月)
- 13お知らせ(2023 年 4 月)