この記事は 1 月 9 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
Google は今年、Google Meet のライブ配信機能を改善するためのエンタープライズ コンテンツ配信ネットワーク(eCDN)を導入しました。管理者が eCDN を設定すると、ピア支援によるメディア配信を通じて、帯域幅消費量をトラフィック量の数分の一に削減できる可能性があります。
しかしながら、追加のセキュリティ要件のある環境下で eCDN がもたらすネットワーク トラフィックの削減効果を得ることはこれまで不可能でした。このたび、Google Meet に eCDN On-Premises API が導入されることにより、管理者は機密扱いの IP アドレスやネットワーク情報を保護しながら、eCDN のネットワークを設定できるようになります。具体的には、IP アドレスは自己割り当てのピアリング グループ名と Session Description Protocol(SDP)の handshake に使用する暗号化情報に置き換えられます。これにより、IP 情報を Google と共有することなく、組織のセキュリティ ガイドラインに準拠しながら eCDN のメリットを享受することが可能となります。
管理者
eCDN On-Premises API を使用すると、eCDN を Google Meet のライブ配信にデプロイできます。これにより、eCDN トラッカー サービスは IP アドレスやサブネットなどの内部ネットワーク情報なしでピアリング トポロジを最適化できるようになります。お客様指定のサービスは、API を使用してすべての IP アドレス情報を任意のテキストラベルに置き換えます。このサービスでは、Google がアクセスできない暗号鍵を使用して SDP のオファーやアンサーの暗号化を管理することもでき、クライアント ピアが必要とするあらゆる復号は、すべてお客様独自のネットワーク内で行われます。ネットワーク情報が Google を含む組織外のネットワークへ送信されることはないので、組織内のセキュリティ ガイドラインに反することなく、機密性の高い環境下でも eCDN により最適化された帯域幅のメディア配信を行うことが可能となりました。
「Google Workspace の最新情報」というヘルプセンターのページでは、「Google Workspace アップデート ブログ」には掲載されていない細かな変更も含めた Google Workspace の新サービスや新機能についてご紹介しています。