概要
G Suite をご利用のお客様は、
データ リージョン機能を使用して対象データの地理的な保管場所を指定できます。このたび Google では、以下の 3 点を中心にデータリージョン機能を強化いたします。
- Gmail と Google カレンダーのユーザー インデックスを適用対象に追加
- Google Keep の保存済みプライマリ データおよびバックアップ データを適用対象に追加
- より粒度の高いグループ単位での管理を可能に
これらの新しい機能に加えて、データ リージョンを表示するダッシュボードの場所が変更になります([管理コンソール] > [ダッシュボード] ではなく、[管理コンソール] > [レポート] > [データ リージョン] の順に開いて表示)。
対象
管理者
利点
G Suite のクラウド インフラストラクチャは世界各地に分散しているため、レイテンシを抑えられるほか、地理的冗長性によりデータを保護することができます。このため、大抵の組織ではデータを地理的に制限しないようにしますが、場合によってはデータの保管場所を指定する方が都合が良いこともあります。
そのような状況に配慮して、
Google では 2018 年にデータ リージョン機能をリリースいたしました。データ リージョン機能を使用すると、対象データをグローバル、米国内、ヨーロッパ内のいずれに保存するのかを指定できます。昨年、Google では
アプリとデータタイプの適用対象を拡大することでデータ リージョン機能を強化いたしました。
アプリとデータタイプの適用対象を拡大し、より粒度の高い管理を行えるようにすることで、データ リージョン機能の利便性がさらに高まると期待しております。
詳細
Gmail と Google カレンダーのユーザー インデックスを適用対象に追加 Gmail とカレンダーでは、ユーザー アカウント内の情報に基づいてユーザー インデックスが作成されます。これは、図書館の蔵書に関する情報を網羅した目録(インデックス)のようなものです。ユーザーが Gmail またはカレンダーで検索を行う際には、このインデックスが使用されます。このたびの機能強化により、これらのインデックスもデータ リージョン設定の適用対象になります。展開されると、Gmail と Google カレンダーのインデックス データが既存のデータ リージョン ポリシーに準拠して自動的に移動します。詳しくは、ヘルプセンターの
移動の進行状況を表示するをご覧ください。
Gmail と Google カレンダーのユーザー インデックスがサポートされるようになります
Google Keep の保存済みプライマリ データおよびバックアップ データを適用対象に追加 このたびの適用対象の拡大により、データ リージョン設定の適用対象となるアプリの数が合計
11 個になります。展開されると、Google Keep の保存済みプライマリ データおよびバックアップ データが既存のデータ リージョン ポリシーに準拠して自動的に移動します。詳しくは、ヘルプセンターの
移動の進行状況を表示するをご覧ください。
より粒度の高いグループ単位での管理が可能に データ リージョン機能はこれまで組織部門単位でしか有効にできませんでしたが、このたび、組織内の特定のユーザー グループに対して有効にすることもできるようになりました。組織構造を変更しなくてもデータ リージョン機能を使用できるようになったことで、より柔軟な管理が可能になります。
グループ単位でデータ リージョンを設定できます
ご利用方法
管理者: データ リージョン機能はデフォルトでオフになっていますが、グループ単位または組織部門単位で有効にすることができます。ただし、ご利用のドメインに展開されると、Google Keep のデータおよび Gmail と Google カレンダーのインデックス データは、お客様が設定した既存のデータ リージョン ポリシーに準拠して自動的に移動します。ヘルプセンターの
データの地理的な保管場所を選択するをご参照ください。
エンドユーザー: この機能にエンドユーザー向けの設定はありません。
リリース スケジュール
対象
- G Suite Business、G Suite Enterprise、G Suite Enterprise for Education をご利用のお客様
- G Suite Basic、G Suite for Education、G Suite for Nonprofits をご利用のお客様は対象外
関連情報