Workspace ユーザー向けに 2 段階認証プロセス(2SV)の導入を簡単に
2024年5月24日金曜日
この記事は 5 月 6 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
ユーザーが 2 段階認証プロセス(2SV)を簡単に導入できるよう、フローの簡略化を進めています。これによりユーザーの操作が簡単になり、管理者は組織に 2 段階認証プロセス ポリシーを強制適用しやすくなります。
このたびの重要な変更点は次のとおりです。
- ユーザーは 2 段階認証プロセスを有効にする前に、「2 つ目の手順」(Google 認証システムやハードウェア セキュリティ キーなど)を追加できるようになります。このフローは、Google 認証システム(または別の同等の時間ベースのワンタイム パスワード(TOTP)アプリ)を使用している組織で特に有用です。これまでは、Google 認証システムを追加する前に、電話番号を使った 2 段階認証プロセスを有効にしておく必要がありました。
- ハードウェア セキュリティ キーを持っている場合は、そのキーを [パスキーとセキュリティ キー] ページで自身のアカウントに追加する方法を次の 2 つから選ぶことができます。
- [セキュリティ キーを使用] を選択する: この方法を使用すると、キー自体は FIDO2 に対応していても、セキュリティ キーに FIDO1 認証情報が登録されます。
- [パスキーを作成する] > [別のデバイスを使用] を選択して画面の手順に沿って操作する: この方法を使用すると、セキュリティ キーに FIDO2 認証情報が登録されます。ユーザーはローカルでの認証時にキーの PIN を入力する必要があります(これにより、セキュリティ キーにパスキーが作成されます)。
- 注: [ユーザーがパスキーを使用してログイン時にパスワードをスキップできるようにする] の管理ポリシーがデフォルト設定のオフのままの場合、ユーザーは引き続きパスキーとパスワードを入力する必要があります。
- 2 段階認証プロセスを登録済みのユーザーがアカウント設定で 2 段階認証プロセスを無効にしても、登録済みの 2 つ目の手順(バックアップ コード、Google 認証システム、2 つ目の認証要素としての電話番号など)がアカウントから自動的に削除されることはありません。今回の変更が行われる前は、ユーザーが 2 段階認証プロセスを無効にすると、2 つ目の認証要素がすべて削除される仕様でした。備考: 管理者が管理コンソールまたは Admin SDK を使ってユーザーの 2 段階認証プロセスを無効にした場合は、これまでどおり 2 つ目の認証要素が削除されます。これは、ユーザーのオフボーディング ワークフローへの影響を防ぐためです。
ご利用にあたって
- 管理者: 2 段階認証プロセスでビジネスを保護する方法についての詳細を、ヘルプセンターでご確認ください。
- エンドユーザー: 2 段階認証プロセスを有効にする方法についての詳細を、ヘルプセンターでご確認ください。
リリース スケジュール
- 即時リリース / 計画的リリースを利用しているドメイン: 2024 年 5 月 6 日以降、完全に展開(1~3 日で機能が実装されます)
対象
- Google Workspace をご利用のすべてのお客様と、個人の Google アカウントをお持ちのユーザーの方。