この記事は 2 月 21 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

2024 年 12 月に、Google Chat の新しい詳細な使用状況レポートを導入しました。これらのレポートでは、エンゲージメントの分析、導入の促進、安全機能の設定などが可能であり、管理者はチームによる Google Chat の利用状況をより詳しく把握できるようになります。また、データはグループや組織単位で集計され、個人のプライバシーを保護しながら Workspace 管理者に有益なインサイトを提供します。
 
本日より、Admin SDK Reports API を通じて、Google Chat の customerUsageReports.get および userUsageReports.get が利用可能になりました。これにより管理者は、独自のカスタム ダッシュボードやレポートツールで Chat の使用状況データを分析しやすくなります。
 
 

利用可能な指標については、以下の表をご確認ください。

カテゴリ

バリエーション

組織のユーザーが送信したメッセージ数

合計メッセージ数

会話の種類別の送信メッセージ数(ダイレクト メッセージ、グループ チャット、スペース)

種類別の送信メッセージ数(標準、音声、動画、ハドル)

添付あり / 添付なしの送信メッセージ数

外部ユーザーが含まれる / 含まれない会話に送信されたメッセージ数

組織が所有するスペース数

有効なスペース数

作成されたスペース数

アクティビティ レベル別の組織内のアクティブ ユーザー数

少なくとも 1 つの会話を読んだ、またはメッセージやリアクションを送信したアクティブ ユーザー数

 

コミュニケーション ツールを使用して少なくとも 1 つのメッセージまたはリアクションを送信したユーザー数

特定のユーザーによるアクション数*

送信されたメッセージとリアクションの数

アップロードされた添付ファイル数

作成されたスペース数

既読の会話数

ほとんどの指標は 1 日、7 日間、28 日間利用可能です。
* 28 日間のみ
 

補足情報

Chat の監査ログに新たに 4 つのフィールドと 1 つのイベントを追加し、セキュリティ調査ツールで確認できるようにしました。これにより、Chat の利用状況をさらに詳しく把握できるだけでなく、管理者がカスタム レポートの作成時に利用できるデータが増えます。
 

フィールドは次のとおりです。
会話のオーナー権限は、特定の Chat イベントが発生した会話が、管理者の組織によって所有されているのか、それとも外部の組織によって所有されているのかを示します。以下の値が設定されます。
  • 内部組織がオーナー: 会話は管理者の組織によって所有されている
  • 外部組織がオーナー: 会話は外部の組織によって所有されている
 
スレッドの種類は、イベントが発生した会話のタイプを示します。
  • ユーザー間のダイレクト メッセージ
  • ユーザーとアプリ間のダイレクト メッセージ
  • グループ チャット
  • スペース
 
メッセージの種類は、メッセージ送信イベントとメッセージ編集イベントにおけるメッセージのタイプを示します。
  • 通常のメッセージ
  • 音声メッセージ
  • 動画メッセージ
  • ハドル
 
添付ファイルのステータスは、メッセージが添付ファイル(画像またはファイル)付きで送信されたかどうかを示します。
  • 添付ファイルあり
  • 添付ファイルなし
 
また、新たに「会話が既読になりました」イベントを追加しました。ユーザーが会話を開き、未読メッセージを 1 件以上読むたびに、このイベントが記録されます。
 

ご利用にあたって

 
 

リリース スケジュール

  • リリースは完了しています。
 

対象

  • Reports API に新しい Chat の使用状況指標が追加され、すべての Google Workspace ユーザーが利用できるようになりました。
  • セキュリティ調査ツールは、以下のエディションの Google Workspace でご利用いただけます。
    • Enterprise Standard、Enterprise Plus
    • Education Standard、Plus
    • Enterprise Essentials Plus
    • Frontline Standard
    • Cloud Identity Premium をご利用のお客様

リソース