管理者と開発者向けの新しいチャット使用状況分析の更新
2025年2月26日水曜日
この記事は 2 月 21 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。
概要
2024 年 12 月に、Google Chat の新しい詳細な使用状況レポートを導入しました。これらのレポートでは、エンゲージメントの分析、導入の促進、安全機能の設定などが可能であり、管理者はチームによる Google Chat の利用状況をより詳しく把握できるようになります。また、データはグループや組織単位で集計され、個人のプライバシーを保護しながら Workspace 管理者に有益なインサイトを提供します。
本日より、Admin SDK Reports API を通じて、Google Chat の customerUsageReports.get および userUsageReports.get が利用可能になりました。これにより管理者は、独自のカスタム ダッシュボードやレポートツールで Chat の使用状況データを分析しやすくなります。
利用可能な指標については、以下の表をご確認ください。
ほとんどの指標は 1 日、7 日間、28 日間利用可能です。
* 28 日間のみ
補足情報
Chat の監査ログに新たに 4 つのフィールドと 1 つのイベントを追加し、セキュリティ調査ツールで確認できるようにしました。これにより、Chat の利用状況をさらに詳しく把握できるだけでなく、管理者がカスタム レポートの作成時に利用できるデータが増えます。
フィールドは次のとおりです。
会話のオーナー権限は、特定の Chat イベントが発生した会話が、管理者の組織によって所有されているのか、それとも外部の組織によって所有されているのかを示します。以下の値が設定されます。
- 内部組織がオーナー: 会話は管理者の組織によって所有されている
- 外部組織がオーナー: 会話は外部の組織によって所有されている
スレッドの種類は、イベントが発生した会話のタイプを示します。
- ユーザー間のダイレクト メッセージ
- ユーザーとアプリ間のダイレクト メッセージ
- グループ チャット
- スペース
メッセージの種類は、メッセージ送信イベントとメッセージ編集イベントにおけるメッセージのタイプを示します。
- 通常のメッセージ
- 音声メッセージ
- 動画メッセージ
- ハドル
添付ファイルのステータスは、メッセージが添付ファイル(画像またはファイル)付きで送信されたかどうかを示します。
- 添付ファイルあり
- 添付ファイルなし
また、新たに「会話が既読になりました」イベントを追加しました。ユーザーが会話を開き、未読メッセージを 1 件以上読むたびに、このイベントが記録されます。
ご利用にあたって
- 管理者: ヘルプセンターで、アナリティクスで Chat の使用状況を把握する方法、組織のアプリレポートを表示する方法、セキュリティ調査ツールを使用する方法をご確認ください。
- 開発者: デベロッパー向けドキュメントで、Chat の監査アクティビティ イベント、CustomerUsageReports.get、UserUsageReports.get の詳細をご確認ください。
リリース スケジュール
- リリースは完了しています。
対象
- Reports API に新しい Chat の使用状況指標が追加され、すべての Google Workspace ユーザーが利用できるようになりました。
- セキュリティ調査ツールは、以下のエディションの Google Workspace でご利用いただけます。
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- Enterprise Standard、Enterprise Plus
- Education Standard、Plus
- Enterprise Essentials Plus
- Frontline Standard
- Cloud Identity Premium をご利用のお客様