この記事は 3 月 17 日に英語版ブログに掲載された記事を翻訳したものです。



概要

Google Workspace を利用する多くの組織は、Google Chat を使用して、同じドメインのユーザー、他の Workspace ドメインのユーザー、個人の Google アカウントを持つユーザーとのコミュニケーションとコラボレーションを促進しています。現在、外部参加者と 1 対 1 で交わすダイレクト メッセージについては、組織が独自の保持ポリシーを設定できます。エンドユーザーのユーザー インターフェースに表示されるメッセージと、Google Vault で管理者に表示されるメッセージには、このポリシーが適用されます。
 
 
複数の会話タイプにわたりエクスペリエンスに一貫性を持たせるため、このたび、外部参加者との 1 対 1 のダイレクト メッセージに保持ポリシーを適用する方法を変更します。
 
 
この変更により、外部参加者との 1 対 1 のダイレクト メッセージには、会話を作成したユーザーの保持ポリシーが適用されます。会話の作成者のポリシーが優先されるため、組織内のユーザーが作成していない会話については、Chat のユーザー インターフェースに表示されるメッセージの数が変わる可能性があります。会話の作成者を確認するには、会話の一番上までスクロールするか、外部バッジにカーソルを合わせます。
 
 
この変更は、管理者が保持ポリシーを適用する権限や、Google Vault やデータ エクスポートで、Google Vault のポリシーが適用されているユーザーの 1 対 1 のダイレクト メッセージにアクセスする権限には影響しません。
 
 
Vault を導入していない場合や、Vault のポリシーを適用していない場合、会話へのアクセスに関する変更はプロダクトのユーザー インターフェースとデータ エクスポートに適用されます。
 
 
同じ組織内の 2 人のユーザーの保持ポリシーまたは自動削除ポリシーが競合する場合は、ユーザーごとにこれらのポリシーが個別に検討されます。移行の完了後は、期間が長い方の保持ポリシーと、期間が短い方の自動削除ポリシーが両方のユーザーに適用されます。一方のユーザーがカスタム保持ルールを設定していて、もう一方のユーザーがデフォルトの保持ルールのみを設定している場合、カスタムルールがデフォルトのルールよりも優先されます。
 
 
2025 年 5 月 1 日以降:
  • 外部参加者との新しい 1 対 1 のダイレクト メッセージにはすべて、作成者の保持ポリシーが適用されます。 
    • ユーザーに Vault のポリシーが適用されている場合、作成者のポリシーは Chat のユーザー インターフェース内のメッセージにのみ影響します。
 
2025 年 6 月 2 日以降:
  • 既存の 1 対 1 のダイレクト メッセージに作成者の保持ポリシーが適用されます。 
    • ユーザーに Vault のポリシーが適用されている場合、作成者のポリシーは Chat のユーザー インターフェース内のメッセージにのみ影響します。
 
2025 年 8 月 1 日まで:
  • 移行が完了する見込みです。
 
2026 年 2 月 1 日まで:
  • 影響を受ける 1 対 1 のダイレクト メッセージは、組織がデータのコピーをダウンロードできるように、移行終了から 6 か月間、Google Vault またはデータ エクスポートに保持されます。
     

利点

組織で Google Vault のポリシーをユーザーに適用している場合、Chat のユーザー インターフェースに会話が表示されなくなっても、会話へのアクセスが失われることはありません。組織で Vault を導入していない場合や、Vault のポリシーを適用していない場合、以前はデータ エクスポートまたは Vault で利用できた一部の会話が利用できなくなる可能性があります。
 

 

ご利用にあたって

リソース