一般的に、従業員が業務で共同作業やファイル共有のために利用する
クラウド サービスは 36 に上ります。つまり 1 日の時間数を上回る数のアプリを使用しているのです。これほど多くのアプリやサービスを使用するのであれば、組織内外のあらゆる人と簡単に共同作業できる最新のオープンツールを選択することが重要です。
Google では、チームにかかる負担を軽くしたいと考えています。そのために G Suite では
Gmail ( 英語 ) や
Google ドキュメントのサードパーティ製のアドオン( 英語 )、Microsoft との
相互運用性の改善 ( 英語 ) といった統合機能を開発いたしました。本日ご紹介する Hangouts Meet とカレンダーの新しい統合機能は、使用している会議ソリューションにとらわれない快適な会議を実現します。また、Hangouts Chat やスプレッドシートでも、新しい形のコラボレーションをご利用いただけるようになりました。
Hangouts Meet の新しい互換性で共同作業が簡単に会議を開催する際に、技術的な問題で参加できない人がいることほどもどかしいことはなく、ワークフローの中断や生産性の低下にもつながります。Google では、企業が Hangouts Meet などの会議ソリューションを、既存の機器との互換性を気にせず使用できるようにしたいと考えています。そこで、Meet に Polycom や Cisco といった従来のビデオ会議システムとの互換性をもたせることにしました。
Pexip ( 英語 ) の協力を得た結果、この数週間以内に現在ご利用中の機器から Meet でのチーム会議に参加できるようになります。また、Microsoft Skype for Business ユーザーは、直接 Skype アプリから Meet の会議に簡単に参加できます。
Spotify では、Hangouts Meet を使用して社内外で共同作業を行っています。Spotify の AV インフラストラクチャ エンジニア Martin Antonsson 氏は、「Hangouts Meet とそれ以外のビデオ会議システムの相互運用は、共同作業を実現するうえで不可欠となります。これで技術的な問題に悩まされることなく、会議を実りあるものにすることに集中できるようになりました」と語っています。
Google カレンダーでアドオンを作成し、簡単に会議に参加する
会議を実りあるものにするために大事なのは、適切なメンバーが確実に参加できるようにすることです。そこで、Google カレンダーでサードパーティの会議をネイティブにサポートすることになりました。会議の主催者は、カレンダーの予定から直接ビデオ会議を作成、表示、参加するためのアドオンを簡単に作成できるようになります。ユーザーはカレンダーの招待状のリンクをクリックするだけで、ウェブやモバイルで参加できます。
Cisco Webex は、ダウンロードやプラグインが不要で、ユーザーが Google カレンダーから簡単に会議をスケジュールできるアドオンを開発しています。Arkadin、GoToMeeting、LogMeIn、Dialpad、RingCentral、Vidyo、Vonage も、顧客との会議をより簡単に開催できるアドオンを開発しています。これらのサードパーティ製会議アドオンは、デベロッパー向けの詳細もあわせて数か月以内に
G Suite Marketplace で提供される予定です。
昨年、
Google カレンダーと Microsoft Exchange の間で空き時間情報を閲覧するのが簡単になったのにお気づきの方もいるでしょう。今後はさらに会議室、機器といった Microsoft Exchange のリソースを予約することも可能になります。数か月後には G Suite ユーザーは Exchange や Office 365 に保存されているリソースを簡単に閲覧、予約できるようになります。
Hangouts Chat でドメイン外のチームと共同で作業する適切な設定のチャットルームに適切なメンバーがそろったら、たとえ社外の人物が参加していても、会議中にリアルタイムで情報を共有できることが重要です。数か月後には Chat に組織外のユーザーが参加できるようになり、クライアント、ベンダー、パートナーなどと 1 つの場所で簡単に共同作業ができるようになります。
メキシコに拠点を置く消費者債務管理会社 Resuelve は、特に新たに進出した地域での存在感を高めるためにも、組織外の人々と連絡を取る際には Chat のゲストアクセスを使用しています。Resuelve の最高技術責任者 Jordi Adame 氏は次のように述べています。「Hangouts Chat は、市場拡大を図る当社に欠かせません。Chat は社内チームの生産性向上に役立っていますから、同じように組織外の人々とも効率的にコミュニケーションをとれることを期待しています。」
SAP と Google スプレッドシートの新しい統合機能多くの企業は SAP システムで重要なビジネスデータを運用しています。SAP の今後のリリースでは、ERP コンテンツを直接 Google スプレッドシートに読み込むことで、さらに深い分析を行えるようになります。この新たな統合により CSV へのデータの書き出しやドライブへのアップロードを手動で行う必要がなくなり、スプレッドシートに直接書き出したり、
インテリジェントなピボット テーブル ( 英語 ) のようなツールでデータを分析したりできます。また、スプレッドシートで
マクロを記録 ( 英語 ) すると面倒な書式設定を省略できるため、ビジネス プロセスの合理化とチーム間の情報の即時共有が簡単になります。
今後の対応数か月後には、既存の会議室ハードウェアから Hangouts Meet の会議に参加したり、Google カレンダーで Microsoft Exchange の会議室を予約したり、Hangouts Chat でドメイン外のユーザーと共同で作業したりできるようになります。また、今後リリースされる SAP でも Google スプレッドシートとの統合機能が表示されるようになります。
Next ‘18 では、企業で利用されているテクノロジーと G Suite の共存について詳しくご説明します。ぜひ Next ‘18 のウェブサイトからご登録ください。